先日東京農工大学で開かれた日本農作業学会春季大会に参加してきました。いろんな方とお会いでき、情報収集が出来ました。特に、収穫があったと思うのは、次に挙げる2名の先生とお会いし親交を深めることができたことです。
1)小松崎将一先生
今回、府中市にある東京農工大学で開かれた日本農作業学会で、学会賞(学術賞)を受賞された茨城大学助教授の小松崎先生。先生には、インドネシアセミナーで約10日間ご一緒しお世話になった経緯があります。植物(草)を栽培しそれを畑一面に覆うことは、雑草の発生を抑えたり、畑からの肥料の流亡を抑えたりとういろいろな効果があります。このような植物(カバークロップ)を活用した「カバークロップを利用した農作業システムに関する研究」が今回の受賞研究テーマです。先生は、家庭菜園の普及指導に草の根活動的に尽力されており、将来の日本の家庭菜園をドイツのクラインガルテン(市民農園:ドイツの野菜生産のかなりの割合を占めているといわれます)のようにしてくれる可能性のある方です。私の生産活動の中で最も関係を保ちたい学術団体である農作業学会の将来の重鎮となられる方で、大変すばらしい人柄の方です。今回は、私が行き当たりばったりの宿探しに失敗して、宿を確保しかねていたところ、先生のツインのホテルのあいているベットをご提供頂きました。大変お世話になりました。有り難うございました。
2)上野秀人先生
小松崎先生のご紹介が親交を深めるきっかけとなりました。愛媛大学助教授の上野先生は、かつて私が勤務していた、近畿中国四国農業研究センターの先輩でもありました。なんと、今事業化に取り組んでいる再生紙マルチ直播栽培稲作システムの考案者でもあることがわかりました。いま、私たちジャグロンズが取り組んでいる活動は、いろんな方の思いや夢を背負っていることを改めて感じたところです。上野先生の研究活動は、HNKの「クローズアップ現代」に取り上げられたりといろいろなところから注目を浴びておられます。今回ご縁あって先生の温厚で研究熱心なお人柄を知ることができました。いつか何らかの形でご一緒にお仕事ができたらと思います。
以上、人間関係の種まきが出来ました。この先、芽が出て、葉が生い茂って、花が咲いて、果実が実ることでしょう。これからじっくり人間関係を築いていきたいと思います。