この冬、ずーっとほうれん草畑で仕事をしていて、Jagronsほうれん草についていろんなことが分かりました。その一つが、葉色と味との関係。茎があまーいほうれん草は決まって葉色が淡い緑色だということです。
普通のほうれん草づくりでは、葉色が濃い方が好まれる傾向があります。私の作るほうれん草もはじめは、はじめは濃い緑色をしていますが、甘みを増すためにしばらく畑でねかせておきます。そうすると、葉色がじわじわと薄くなってきます。そして一番甘い状態が葉が黄色くなる前の一歩手前なのです。
私が冬のほうれん草栽培で主に使用している品種は「トライ」というごく普通の品種で、特においしいといわれる品種でもありません。この品種で、葉柄基部の糖度10〜14Brix%というびっくりするほど甘いほうれん草が出来たのはほうれん草栽培歴6年のわたしでも今年が初めてです。このおいしさが続くのもあと1ヶ月程度と予想されます。この間に出来るだけ多くの方にジャグロンズほうれん草を食べていただきたいと考えております。そして、来年も時期が来たら同じおいしさのほうれん草をご提供できるように頑張りたいと思います。