秋田は美郷町でのほうれん草生産、5月の連休に定植してからはや1ヶ月となりました。露地にこだわるジャグロンズほうれん草、現在収穫中ですが、無農薬栽培もちょっとキビシクなってきました。ヨトウムシの卵塊(卵のかたまり)が葉の裏に見受けられますし、地際が褐変(かっぺん:褐色に変色していること)している株もあります。罹病(病気になること)の初期段階です。
5月25日に名古屋から秋田にANAで飛び、ほうれん草生産の立ち上げに取り組んでいますが、26日に雨よけハウスに定植したほうれん草ももうすぐ収穫を迎えます。
美しい物を作りたい。ほうれん草にも美しさがあります。私は、ずっしりがっしりした、葉の厚いほうれん草を美しく感じます。細くてぱさぱさしたほうれん草が多い昨今、この形質は、お客様も気に入っていただいております。露地で株間(株と株の間隔)を贅沢にとって作ることでこのようなほうれん草が出来るのですが、温度が高い季節でのほうれん草生産では、水分制御が鍵となります。病気を防ぐには、雨よけハウスの栽培が必須となります。「露地野菜の美しさをハウス栽培で実現する」。これが、今の技術追求のテーマです。
いま、色々と工夫して、藤原型ハウスを考案・実践中です。藤原型ハウスについては改めて紹介させていただきたいと思います。