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「創造者」と「競争者」

●私が、思い詰めているとき、尊敬する経営者の方から次のような内容の言葉を頂きました。
「創造者たれ、急ぎ始めた瞬間、あなたはは創造者ではなくなります。競争者になってしまうことを忘れないように。急いでると感じたら立ち止まって、そして自分の欲しいものをイメージし、それに向かって取り組めることへの感謝の気持ちを持ち始めてください。感謝することが例外なしにあなたの信念を強め目的を新たにしてくれます。」この言葉は、私の「こころ」にすーっと入ってきました。この「創造者」はオンリーワンになろうとする人、「競争者」はナンバーワンになろうとする人と言い換えることが出来るように思います。
●研究という比較的クリエーティブな分野での仕事の経験から、幸い、自分の中には、「創造者」と「競争者」の両方の面があったように思います。「創造者」としての仕事は、感動とワクワク感が得られました。一方で、「競争者」としての仕事は、緊張感がありますし、その分野が必要であるから競争が生じているので、ある意味の達成感も得られます。もし、「創造者」の面だけの仕事だったらそれは神の領域かなとも思いますし、「競争者」の面だけの仕事なら辛くてきつく感じてくることでしょう。今考えてみると私の場合、両方の面のバランスが大切な気がします。
●研究所時代に、ある同僚が「この分野はもう研究され尽くしたのでやることがない」といった感じのことを言っていたことを思い出しました。そのとき私は、この考えには同感できませんでした。「時代や場所が変われば、ニーズや視点も変わってくるはず、単に研究の問題点が見つけれないだけではないか」と思ったからです。道元が、中国での仏道の修行の中で老典座に言われた「偏界かつて隠さず」との言葉が頭に浮かびました。これは、道元が「世の中にはいまだかつて真理が隠れていたことはなく、常に目の前に現れている、それが見えないのはおまえの目が節穴だからじゃ、この馬鹿者めが!!」と老典座に一喝を受けたときの言葉です。
●一見「創造的な仕事」でも「競争者」としての敗北感を味わうこともあるでしょう。これとは逆に「競争的な仕事」の場でも、目の付け所や、時代の変化に敏感になることで「創造的な仕事」が出来ると思います。要は、本人(プレイヤー)の考え方やこころの持ち方次第なのではないかと思います。
●今やろうとしている、アグリビジネスについて、私は、自分の中に「創造者」の部分:「競争者」の部分を7:3くらいの割合でイメージして取り組みたいと思います。そのためには、良い好敵手も必要でしょうし、常に「探求心」と「緊張感」を持って、仕事を楽しめることに感謝して活動していけたらと思うのです。
  

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2007年07月12日 23:12に投稿されたエントリーのページです。

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