Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


苦いほうれん草をおいしく食べる方法

●秋田県美郷町産のほうれん草、2つのタイプがあります。露地栽培ほうれん草とハウス栽培ほうれん草です。2つのほうれん草と特徴は、
(1)露地栽培ほうれん草(以降、露地物と表記する):がっしりしていて、調理後の目減りが少ないのが特徴。内部品質では糖度が高くビタミン類も豊富に含まれるており、有害成分とされる硝酸含量が少ないのが特徴ですが、風味(苦み)が強く出やすく、万人向けの味ではないと言えます。
(2)ハウス栽培ほうれん草(以降、ハウス物と表記する):調理後の目減りがありますが、味に癖が少なく、食べやすいのが特徴。栄養成分的には露地栽培ほうれん草よりも劣ります。
●このお話しを、「緑彩」(http://www.ryokusai.net/)のオーナーシェフ伊藤良樹さんに話したところ。露地ほうれん草に興味を持っていただき、お店がお休みの今日、2つのタイプのほうれん草をおひたしにして頂きました。さすが、和風料理のプロ。おひたしの作り方も本格派です。これまで見たことのないおひたしの作り方を見せていただきました。茹でた後に特性のだしに浸して数時間後、出来ました。本格派おひたし。食べてみました。ハウス物は癖のない「すーっとした」味で万人向きと感じました。一方の露地物、食べた瞬間、ハウスものよりも強い甘みを感じる一方で後にすーっと引っ張る風味(苦み)があります。やはり、癖があります。これに対して出した伊藤さんの結論、それは、肉料理で使うこと(魚ではダメだそうです)。お浸しを軽くあっぶった肉に包んで、たべだせてもらいました。すごい!!苦みを感じません。「個性のある食材があったら料理人の血が騒ぐんです」「露地物は栄養価の高い食材なのでこれをおいしく食べていただくような調理方法を考えるのが料理人の仕事」とおっしゃっていただきました。大変勉強になる時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
●これからも、ジャグロンズは「おいしさと健康と文化の創造」を掲げ、私たち生産者サイドが食べていただくお客様のためになる最善の道を歩んで行きたいと考えております。料理人の皆様とのコラボレーションを大切にすることも欠くことの出来ない活動内容の一つであると思います。
  

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2007年07月17日 21:15に投稿されたエントリーのページです。

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