Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


「美味しい」って何だろう?

●米を作っている農家の人100人に「あなたの作った米は美味しいですか」と聞いたら、迷わず100人が「うちの米はうまいよ」というだろう。もし、「うちの米はまずいよ」という人がいたら、結構インパクトが強くてそこの米が人気が出ちゃったりするかもしれない。
●先日、米づくり一筋の草深ご夫妻と米の話しをしていたら、今、米を売るときに、「おいしい」って言う言葉を使っちゃいけないんだとか。どうも、おいしさの感じ方は人それぞれ違うのだからだそうである。
●「美味しい」ってどういうことだろう。ちょっと考えてみた。それらを列挙すると、@一定水準の目安をクリアした品質であること、A身体が欲している物を食べたときの喜び、B食事をするときの視覚や雰囲気によって得られる満足感、Cその食品の持つ魅力(希少性、栄養価)を理解した上での食事による満足感、など、いろいろあるように思う。
●今、私が考えているおいしさの3つの柱を挙げると、@絶対評価の品質基準、A食べる人のコンディションに会った提供(メンタルの要素も含む)、B食品や料理の持つストーリーや歴史、以上の3つを満たすのが究極の理想のおいしさだと思う。これらをバランスよく満たすには、科学技術と文化の融合が鍵になるような気がする。「美味しさ」についてはこれからもっと深く考えていきたいと思う。

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2007年07月25日 12:32に投稿されたエントリーのページです。

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