ヤマハリゾート合歓の郷の山崎大樹総料理長には6月17日の合歓の郷のディナーショーで、230人分のコース料理にジャグロンズほうれん草を使っていただきました。今回は、肉料理に使っていただいたとのことをお聞きしました。大変光栄に感じております。さて、山崎さんにはじめてジャグロンズのほうれん草をお試しいただいたのは、4月中旬の糖度7程度のほうれん草だったと思います。大変気に入っていただいて今回の注文を頂いたのですが、葉は肉厚に仕上がったものの、納品時には糖度がそれほど上がらず、ご期待に十分に添えなかったことを申し訳なく感じております。その後3週間位してから、畑で夏のほうれん草としては非常に糖度の高いほうれん草(Brix%6度)を見つけて、感情の高まりを覚えたのですが、どうも風味(独特の苦みのようなもの)が強すぎます。先日このほうれん草を、野菜茶業研究所の伊藤さんに送って調べてもらったのですが、「糖度が10度(Brix%)で硝酸濃度が1000ppm以下と冬のほうれん草並だった」「どうしてこんな時期にあんなほうれん草を作れるのか?」と電話の向こうから興奮気味に言われて、私も興奮を覚えた記憶があります。しかし、風味が強すぎます。これを生かすも殺すも料理人の方次第だと思いました。山崎さんには、このほうれん草をお送りして、この食材を活かすことが出来ないかどうか試していただいているところです。これからも、料理していただくお客様と一緒になって、良い食材としてのほうれん草づくりに取り組みたいと考えております。まだまだ、不完全ですが、日々進化していくほうれん草づくりを目指しております。