研究所を辞めて、ほうれん草を作り始めてから、10ヶ月が経ちました。色々なことがありました。ほうれん草だけしか作っていませんが、他の農家さんにほうれん草を分けたら、ほうれん草がキャベツに化けたり、トマトに化けたりしました。また、ほうれん草のお客様には、「他に色々な野菜はないですか」と聞かれたり、「無農薬栽培のジャガイモ何とかならないか」、とか「ロールキャベツ向きのキャベツを手に入れたい」とか、「スープに使うカボチャ」が欲しいとか言っていただけるようになりました。「ニーズがあれば素直にこれに応えたい」それが私の気持ちです。何とかこれまでの人脈を駆使して、これらの要望に応えてきましたが、このようなサービスは手間暇がかかるため、高コスト体質になりがちです。「生産者の方と実需者の方、双方のお客様が納得していただける適正価格での野菜の橋渡し」、この事業も大切であると感じております。ほうれん草の生産小売業は今後も継続しながら、仲間の生産者とも協力しつつ生産者の立場だから出来るきめ細かな食材提供サービス事業を進めていきたいと思います。