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お米の「鑑定書」

●よく、ダイヤモンドなどの貴金属には「鑑定書」なるものがついている。ペットでは「血統書」というのがある。いずれも、一般の人では一見分からない「品質」というものを、専門家が確認することで、分かり易くするというサービスである。
●最近、お米の品質や、「美味しさ」について、いろいろと調べてきたが、素材の品質保証という観点から「鑑定書」のようなものが必要ではないかと感じている。今の制度の中では、100%コシヒカリでなくても(10%くらい別の品種が混ざっていても)「コシヒカリ」といって販売することが出来る(合法的に問題ない)。そして、このような情報は、消費者の皆さんには直接分からないのが現状である。
●もうすぐ早場米の産地三重では稲刈りが始まる。私の故郷、秋田のお米「あきたこまち」も、三重では極早生品種として栽培されている。秋田の風土に合うように品種改良された「あきたこまち」。秋田では10月に収穫する品種である。これが、三重のあきたこまちは8月に収穫するのだから、「あきたこまち」でも三重県産と秋田県産では全く違うお米に違いない。三重県の人は「あきたこまち」は、美味しくないと言うが、たぶん秋田県産のものを食べたことがないのだろう。一方で、料理人をしている秋田の幼なじみの先輩は、「コシヒカリなんて全然美味しくないじゃないか」と言ってたのを思い出した。たぶん、ほんとに美味しいコシヒカリは秋田にはあまり流通していないのだろう。
●もう、「コシヒカリ」だから美味しいとか、「あきたこまち」だから美味しいとかといった時代ではないような気がする。この秋から、ジャグロンズでは、米の食材としての品質を「食味カウンター値」で判断し「鑑定書」のようなもの(情報)を併せたサービスをお客様に提供していきたいと考えている。

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2007年08月14日 16:41に投稿されたエントリーのページです。

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