●「生産者のポジションからのサプライ・チェーンの確立」これが、ジャグロンズの目標の一つであった。去年から、冬から春は三重県津市の「Spinach Garden」、夏から秋は秋田県美郷町の「Spinach Garden」でほうれん草を生産し続けている。当初、野菜流通関係者からは、「そんなの無理だ」との声もあったが、そういわれれば熱くなるのが私の性、おかげさまで、レストランに出荷し続けてもうすぐ一周年を迎える。
●秋田と三重との距離は約1000km。この1000kmの離れた条件で、綿密なコミュニケーションをとることが、お客様への優れたサービスを提供する上で不可欠である。そこで通信費をいかに節約するかが大きな鍵となる。私が選んだのは、IP電話の活用である。双方が、同じプロバイダでIP契約すると、秋田と三重との間の通話が、いくら使用しても基本料金のみでOKなのである。ほうれん草の生育状況などを遠隔地から把握するための綿密な打ち合わせや、発注など、このIP電話がなければ成り立たなかった。、現在、業務用の販売先は三重が中心なので、三重で納品書を作成し、秋田にファクスする。そのファクスを商品に添えて、三重のお客様に発送するといった方法をとってきた。
●ところが最近、FAXの送受信がうまくいかない。今日もトラブル発生、送信文書の1/3くらいしか相手のファクス機に印刷されないのだ。相手側の機種はサンヨーl、こちらはブラザー、何度も送信を試みたが、うまくいかない、そうこうして2時間が経過、さすがの私も参ってしまった。これでは仕事にならない。相談の結果、お互いのファクスを変えることにした。ネットの価格コムサイトで、人気で手頃なファクスを検索、いくつかの候補の中から、選んだのは、シャープのファッピーUX-D16CL。秋田の方が800円安く購入できたようだ。同機種だと、使い方も双方で教えあえるといった利点もある。早速使用してみたが、使いやすいし問題なく送信できる。もうしばらくは安心できそうである。
●冬は三重で、夏は秋田で、生産活動の立ち上げのために、南北を往復した一年だったが、スタッフに助けられて、ここまで来た。一人では1年でここまで来ることは出来なかっただろう。これまでの応援に応えるためにも、もう半年間はスリムな組織体制の中で活動を継続し続ける覚悟をしている。
○