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「ほうれん草の海鮮茶碗蒸し」


●2007年11月22日のお昼過ぎ、寒空の中をスーパーカブで走り抜け、中央郵便局についたところで、「緑彩」のオーナーシェフ伊藤さんから携帯に電話があった。「また新しいものを作ったので試食してください」とのこと。急いで、仕事を終わらせ、お店についたのが、午後6時過ぎ。そこで見たものは、昨日納品させていただいたほうれん草で作った茶碗蒸しであった。
●伊藤シェフ曰く「藤原さんのほうれん草と地場産の素材を使って、とびっきりのほうれん草の茶碗蒸しを作ってみました」とのこと。野菜は、僕のほうれん草と椎茸(三重県産)、海鮮素材は、ウニ(北海道産)、カキ(三重県産)、ホタテ(北海道産)、エビ(三重県産)、サワラ(三重県産)、「ほうれん草は茶碗蒸しの中に50%近く使用してます。素材が悪いとこれくらい入れたら味に悪影響が出ますが、このほうれん草ならばこれくらい大量に使用しても逆に素材の良さを引き出すことが出来ました」と伊藤シェフ。
●早速食べてみてびっくり!!「Beyond description !!」これは私の知る範囲の茶碗蒸しではない。はじめての体験だ!!一般の概念を越えた茶碗蒸しである。どこか茶碗蒸しのベースは、あの前衛的なケーキ「ほうれん草のババロア」※1に似た外観があるが、それもそのはず、これでもかと言うほどほうれん草を多用しているのだから。驚きをひもといて説明すると、まず、@茶碗蒸しの上にはウニが入ったほうれん草巻きと、エビそれに焼き椎茸が乗っかっており、それぞれの素材の旨味を楽しませてくれる。次ぎにA茶碗蒸しの中から現れるのは、ホタテとカキとサワラである。これも旬の魚介類の美味しさを十分に堪能させてくれる。そして、Bこの作品全体の調和を整える「コンダクター(指揮者)」の役割を果たしているのが、茶碗蒸しの表面にうっすらとかかっている「だし汁」なのである。このだし汁は、控えめではあるがしっかりと全体の調和を保っていて、素材の味を引き出している。そして、一見この強烈な旨味の海鮮具材に負けそうに見えるほうれん草の個性もしっかりと引き出している。やはり「ほうれん草の茶碗蒸し」なのである。
●この作品、「贅沢は敵だ!!」と思っている方は、絶対に食べてはならない茶碗蒸しである。常に最高のものを求めるグルメの方のための料理であって、「茶碗蒸し」といえども、もはや大衆料理ではない。この作品は、お客様の期待を決して裏切らない作品であると僕は思う。
●さて、ここまで読み進めてくださった、読者の方々に朗報である。この茶碗蒸しを試食しながら、緑彩の伊藤オーナーシェフと交渉した結果、この茶碗蒸しを実際に食べて頂くことが出来ることになったのである。緑彩の四季会席のコース料理(\5,000〜)(要予約)で、「ジャグロンズの藤原隆広のブログを見た」と言っていただければOKである。この「ほうれん草の海鮮茶碗蒸し」の存在は、このブログを見ている人の他は誰も知らない「ジャグロンズ」×「緑彩」の特別企画作品なのです。「是非食べたい!!」そう感じたあなた、早速「緑彩」※2に電話予約してみましょう(^^)。
※1http://www.jagrons.com/archives/2007/11/post_152.html
※2料理工房 緑彩
津市半田403-10    TEL・FAX (059)229-2321

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■コメント (3)

お料理のお話、興味深く拝読しています。
千葉県市川市は美味しい梨の産地ですが、良い水脈の上にある畑とそうでもない畑でできた梨は味が違うと農家の方たちはいいます。
お料理もそうでしょうね。秋田県美郷町のニテコ清水でつくった料理と、都会で貯水槽に貯めた水でつくった料理では味が違うような気がします。
ご紹介にあるレストランなどはキレイなお水を使っていそうでいいです。ビルの中にあるレストランやホテルなどのお料理は、仕事柄食べにくい。



こんばんは☆メールありがとうございました☆本日のブログでほうれん草の海鮮茶碗蒸しの事を書かせていただきました(^ー^)ありがとうございます☆
ホント色鮮やかで美味しそうですね(^−^)



こんばんは☆メールありがとうございました☆本日のブログでほうれん草の海鮮茶碗蒸しの事を書かせていただきました(^ー^)ありがとうございます☆
ホント色鮮やかで美味しそうですね(^−^)



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2007年11月23日 00:32に投稿されたエントリーのページです。

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