★先日の稲刈り現場で見つけた小さな虫。あっ!これは!
過去の「座学」の知識が役立ちました。
★これは(写真左)、「ツマグロヨコバイ」です。羽のふちが黒く、横に歩く特性を持っていることからこのような名前が名付けられました。
★もしや!とあたりを探してみると、いました。同類の昆虫が・・・「セジロウンカ」です。「トビイロウンカ」と「ヒメトビウンカ」もいるか探しましたが、それらしき姿は認められたものの写真に納めることができませんでした。
★先に挙げた、4つの昆虫はいずれも半翅目(異半翅目)(ハンシモク:イハンシモク)に分類される稲の代表的害虫です。異半翅目は、セミと同じ仲間です。
★セミは、鳴きますが、ヨコバイやウンカの仲間は鳴きません。その代わりセミのように胸を振動させて、留まっている葉っぱに振動を伝え他の仲間と通信をとっていることが知られています。このブログは、インターネットの恩恵を受けていますが、彼らは、糸電話式のスタイルで通信を取り合っています。
●4つのウンカ、ヨコバイ類の詳細については下記にまとめてみましたので↓興味のある方はご覧ください。
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ウンカ、ヨコバイ類(英名:プラントホッパー)
●加害様式:吸汁害・病気(ウイルス病)の媒介
●種類と主な加害様式
◎トビイロウンカ:吸汁害が重要、秋に被害が多いことから秋ウンカとも呼ばれる。栄養状態が良くなると、生存力の強い長翅型から繁殖力の強い短翅型に変化し、「つぼ枯れ」などの甚大な被害を及ぼすことがある。
◎セジロウンカ:吸汁害が重要、夏に被害が多いことから夏ウンカとも呼ばれる。トビイロウンカほどの量的被害はないものの早期に加害するので注意が必要。
◎ツマグロヨコバイ:吸汁害よりもイネ萎縮病(病原体:ウイルス)やイネ萎黄病(病原体:MLO)のベクター(媒介者)としての害が重要。
◎ヒメトビウンカ:イネ縞葉枯病やイネ黒すじ萎縮病(両者とも病原体はウイルス)のベクター(媒介者)としての害が重要。