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「ザ・ドラゴンフライ」(トンボ)

 
●先日、ジャグロンズの仲間である淺生建司さんの田んぼで穂肥(ほごえ)を与える農作業をしました。そこは再生紙マルチシート直播栽培を活用した無農薬栽培を行っている、もち米(晩生品種)の田んぼです。除草剤に限らず、殺虫剤や殺菌剤などの農薬も全く使っていません。また、他の田んぼとも隣接していない田んぼなので農薬とは全く無縁の状態で栽培しています。
●8月10日頃に観察した際は害虫であるウンカやヨコバイ類http://www.jagrons.com/archives/2008/08/post_324.htmlが大量に飛んでいました。そのときは、さすがに、晩生品種(収穫時期が遅くなる品種のこと)なので、農薬がないと栽培は無理なのかと感じていました。しかし、先日(8月24日)の農作業で田んぼの中に入って不思議なことに気が付きました。ウンカやヨコバイの姿が全くと言っていいほど見られないのです。
●よく観察してみると、そこに、いたのはトンボ類、「イトトンボ」と「アカネトンボ」でした。トンボは言わずとしれた益虫で、小さな虫を食べてくれます。農薬を使わなかったことによって、一時的に害虫が増えてもそれを食べるクモやトンボなどの益虫ものびのびと生息できる環境が作られたのではないかと思いました。
●アカネトンボは、羽化した当初は、赤くないのですが、その後、山の上(高原)に昇って生息した後、赤くなって(赤トンボとなって)山から降りてくることが知られています。小さくて真っ赤な応援部隊がもうすぐ高原から降りてきてくれることを想像すると、生産面積は少ないですが僕の取り組んでいる農業もなんだかスケールが大きいなあと感じてしまいます。
●トンボの世界は奥が深いようです、手元にトンボの専門書がありましたので、また折を見て勉強してみようと思います。

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2008年08月31日 09:04に投稿されたエントリーのページです。

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