●農業をある程度やっている人と話をするとよく聞かれる言葉。「そんなに簡単にはいかない」・・・僕は、この言葉を聞くとガッカリする。
●長年やってきた自分たちがうまくいかなかったから、あなたの思うようには行かないのだという。
●うまくいかなかったのはなぜだろうか?「そんなに簡単にはいかない」という人に限って、その原因を突き止めようとしないし、失敗を活かしきれていない。同じ失敗を何度も繰り返している。
●たとえば米を10年間作り続けたとする。10回しか作れない。1年1年の出来を省みて次に確実に活かしていかなければ良いものは作れないし、惰性で農業をやっていたのでは、いくら長くやっても進歩はないと思う。
●今日、秋田のスタッフと、現地のほうれん草生産の現状について情報交換した。
●25年間ほうれん草を作り続けている人がいるという。土づくりにこだわった結果病気も出さずに安定して生産できているのだという。でも、多くの人がほうれん草づくりを3年でやめてしまうのだという。
●美郷町に7年間ほうれん草を作ってきて、連作障害に見舞われて、全く生産できない生産者団体がいるともいう、フザリウム病による被害が大きくてその産地が壊滅の状態だという。
●地域の技術的指導者は、フザリウム病対策としてクロピクを打てというという。(クロピクとは毒ガスである)
●そんなの、打ったって単なる延命措置にしかすぎない。
●秘策はある。いよいよ私たちの出番である。私たち、ジャグロンズは、三重安濃津拠点での生産を成功させた後、来年の春には、満を持して、秋田県美郷拠点に乗り込む。理論とデータを基に失敗を次に活かすジャグロンズスタイルが世の中の役に立たないのならば、私たちに明日はない。
●ジャグロンズのスピナチガーデンでのほうれん草づくりも3年目に突入した。まさに正念場である。
●難しいことを、分かり易く簡単に表現する術、それが私たちの目指す技術の実践スタイルである。