●「学術団体は現場と離れているので役に立たない」そんな声が聞こえてきた。
●僕は、園芸学会など、プロの研究者時代に入会した学術団体に今も所属している。
●学術団体は、確かにすべてすぐに役に立つことばかりを取り扱っているのではない。しかし、その存在意義は、未知の現象を解明し、私たちの生活を豊かにすることにあるはずだ。
●金鉱は、金がとれるから金鉱なのであって、石炭ばかり取れるのは、炭坑であって金鉱でない。
●しかし、金鉱からは、すぐに「金の延べ棒」は出てこない。いろんな鉱物に混じった金の粒や砂金を集めて精製して、それをまとめて、固めてはじめて金の延べ棒になる。
●金を必要としているのに鉄ばかりしか出てこなければ、金鉱でない。
●学術団体は、明らかに、金鉱である。それは確信できる。ただ、「金の延べ棒」がそのまま出てこないだけである。
●僕には、砂金や金の粒を集めて金の延べ棒を作る術がある。学術団体の得意とするサイエンスを生産現場のテクノロジーに結びつける。それが、ブリッジビルダーとしてのジャグロンズの使命でもある。