近畿中国四国農業研究センターで開発されたこの技術、上野秀人博士が考案、未来精工株式会社によるマルチ製造装置の開発、その後、亀井雅浩博士らの手で、改良に改良を重ね、12年間の栽培技術事例が蓄積されました。
この技術、満を持してジャグロンズが引き受けることになりました。主な事業は、再生紙マルチ直播シートの製造・販売ですが、農業技術のMOTに取り組むに当たって、ハードだけでなくソフト面での対応の大切さを認識するとともに、生産物の販売ルートの確保が、技術普及の要になることを痛感しました。このことは、研究所では出来ないことです。私たちジャグロンズの使命は重大であることを再認識しました。
本技術の基本ユニットは、
●再生紙直播シートの使用
●マルチを敷く前の水田の水平をとること(これが一番重要です)
●敷設後の水管理技術
●施設直後の鳥獣害等への対策(カラスの被害は甚大です)
以上の技術を組み合わせた上で、
◎作業者の労働付加の改善効果の検証
◎経営評価と技術の実証
◎マーケティング戦略と販路の確立
に取り組み、これらを統合したビジネスモデルの確立を図っていきます。
この技術の魅力は?
★食べるお客様へのメリット
○除草剤の使用が不要になるため、無農薬栽培または減農薬栽培のお米をお届けできます。
○これから、調べていきたいと考えておりますが、市場流通品とは違う味わいのあるお米をお届けできるのではないかと考えております。
★作るお客様へのメリット
○育苗の労力から解放される。
○田植え時の作業負担の軽減(※)。
○除草剤の使用が不要になる。(このため無農薬・減農薬栽培に取り組み易くなる。)
○移植栽培との組み合わせにより田植え作業や収穫作業の労働の集中を回避できる(分散できる)。
★★★現時点で確実に言えることは、この技術は安さ追求の米づくりには向かない技術であるということ。食べていただくお客様のご理解とご協力があって成り立つ米づくり技術です。★★★
※移植栽培の事例:8kg/1トレイ×20トレイ=160kg、再生紙直播シートの場合:10kg/1ロール×12本=120kg
動画はこちらをご覧ください。近畿中国四国農業研究センターで作されしたプロモーションビデオです↓
http://wenarc.naro.affrc.go.jp/seika/seika_movie/video/video_data/01_chyokuha.mpg