今日は、いろんなバリエーションのほうれん草の搾汁液の糖度を測ってみました。糖度の他にほうれん草の搾汁液の硝酸イオン濃度も測りました(調査日2009年1月23日)。
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●測定機器は、糖度・・・アタゴ社ポケット糖度計(PAL-1)、硝酸イオン濃度・・・HORIBA社コンパクト硝酸イオンメーター(TwinNO3)(300ppnと5000ppmの2点校正の後に測定)
●調べたほうれん草の種類と調査結果は下記の通り。
測定部位は葉柄基部と葉身(測定結果はかっこ内に表示)に分けて測定
ほうれん草の種類 糖度(Brix%) 硝酸イオン濃度(ppm)
○ブラックタイプ大・・・・・・・9.3(10.2) 2500(590)
○ブラックタイプ小・・・・・・・10.8(11.7) 2600(860)
○ミストラル(V)・・・・・・・・16.6(11.5) 270(670)
○ゴールデン・・・・・・・・・・・10.9(11.6) 1600(780)
○完熟ゴールデン(A)・・・・13.3(16.7) 640(850)
○赤軸ほうれん草・・・・・・・12.3(11.5) 930(1400)
●考察・・・糖度は概ね10〜16度と高くなりました。硝酸イオン濃度は、一番高い部位であることが知られている葉柄基部でもすべて3000ppm以下を余裕でクリアしていました。今回用いた硝酸イオンメーターは、ほうれん草の搾汁液を測定した場合、実際の硝酸イオン濃度よりも、高い値で数値が示されることが知られています。葉身と葉柄との比率は2:1程度でした。従って、可食部の実際の硝酸イオン濃度は、500〜1500ppm程度であると推察されます。これは、世界でもっとも厳しいとされるEUの基準値3000ppmの1/2〜1/6の数値です。今回の調査によって、ジャグロンズのほうれん草が、甘くておいしいだけでなく、安心して食べることができる品質であることが証明されました。なお、以前測定した際のビタミンC含量は、120〜150mg/100gFWでした。これは、一般的な冬のほうれん草の2倍以上の含量です。(※今回の測定は、局所的に測定した結果でありすべての品質を保証するものではありません。あくまでも参考結果です)