●ジャグロンズの目指すところ、それは数字を媒体とした技術の実践とそれに基づく実業の実践である。
●科学と産業に橋を架ける「ブリッジビルダー」にとって最も大切なものの一つが数字である。
●篤農技術は全て数字で伝えることが出来ない。だからその代で消えていってしまう可能性をはらんでいる。このような技術を数字を媒体として捉えることで、普遍的なものに変えていくことが出来る。
●ビジネスも然り、数字が伴わない情熱だけのビジネスは脆く危うい。私がそれを実際に体験してきたのだからこれは確信が持てる。情熱は大切だし必要だ。しかし、情熱を持った人同士が集まると数字を介せずに協働をすることは不可能だと考えている。情熱家どうして協働するとき、それは非常にタフネスを必要とするし、ともすれば、不本意な方向にエネルギーが爆発し大変なことになってしまう。従って、情熱を持ったもの同志が協業をするときほどどんな小さなことでも数字を大切にしなければならない。
●情熱には「火」の性質、数字には「水」の性質がある。現在、親しいおつき合いをさせていただいている、ファーム・マエタ代表の前田豊作氏、船谷建設常務の船谷哲司氏は、内に秘める情熱と数字の才覚に優れた方々である。前田氏、船谷氏は共に「火」と「水」を使いこなすことの出来る経営者である。両氏とは今後良い協働が出来るものと考えている。私自身「火」の要素が非常に強い人間であるからこそ、「水」の要素は意識的に重要視しなければならないと考えている。だから、もしどんな小さなことでもはじめから「水」の要素を軽んじる考えを持った方とは同じスタートラインに立つことはないと思う。それが経営者としての「私の物差し」である。