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「餅屋は餅屋」!?

●「餅屋は餅屋」という言葉あがる。例えば、農業では生産者と流通業、小売業があり、お互いが役割分担している。ところがである。生産者が生産ばかりしていると。どんなものをエンドユーザーが望んでいるかに疎くなる。流通業社が目先の流通ばかりをしていると、儲けりゃいいとなってしまう。小売業者が小売り業ばかりしていると、「如何に安く仕入れて、大量に売るか」または「如何に安く仕入れて高く売るか」となってしまう。これでは世の中が変になってしまうと私は思う。
●そこで私は提唱する。米農家(生産)、米屋(流通)、餅屋(小売り)としたとき、米農家が餅を作って直接販売したり、米屋が餅を作って売ってみたり、餅屋が米を作って見たって良いと思う。ただし、全体の収益構造の20%以下の範囲内で。「餅屋は餅屋」になれてしまうと、餅屋は本当の能力を発揮していない場合もあると思うのである。今の世の中、米屋が餅屋よりおいしいおもちを作っちゃうかもしれない。そういった危機感が、餅屋を燃え上がらせ、本当に良い餅を作るようになると思うのである。
●私たちは、生産現場のことを理解しようとする餅屋さんと取引をする。決して、餅屋の理論や慣習を米農家に押しつけるようなスタイルの餅屋さんとは取引をしない。もし、私たちと共存できる餅屋さんがいなければ、私たちが理想の餅屋を始めるしかない。それも、全事業割合の20%以下の範囲以内で。きっと、私たちのモデルケースを見て、餅屋は変わるだろう。もっと良い方向に。やっぱり「餅屋は餅屋」なのである。
●私たちジャグロンズは農業生産を行う組織であるが、そんな私たちも、八百屋の機能を身につけたいと考えている。それも全体の20%以内の範囲で。「餅屋は餅屋」。私たちの基本スタンスはあくまでも農業生産である。

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2009年12月09日 21:10に投稿されたエントリーのページです。

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