●今年のほうれん草は、甘くなるのが遅い。過去3年間は確実に甘くなっていた時期である。伊勢丹様やオイシックス様から販売されている益荒男ほうれん草は、甘さを全面に出して宣伝していただいているが、現在出荷させていただいているのは、甘くなる直前の生育ステージのものであり、まだ、みなさんが期待するほどの甘さではない。そういった点では、お客様に申し訳なく思う。
●「甘いほうれん草」は冬の「益荒男ほうれん草」の代名詞であるが、周年を等して「益荒男ほうれん草」(=「甘いほうれん草」ではない)をご利用いただいているレストランのお客様(シェフ)は、その時々の「益荒男ほうれん草」の良さを判断して、そのときのほうれん草が一番おいしく食べられるように調理してくださる。いつも私たちのほうれん草を使っていただいている料理人のみなさんには感謝している。
●ところで、私たちは、今年から、「おいしいほうれん草」を作ることを目標にほうれん草作りに取り組んでいる。甘さだけではない「味のあるほうれん草」である(もちろん冬は無農薬栽培)。これからのほうれん草は、いたずらに甘くすることだけに力を入れずに、おいしいほうれん草をみなさんに提供させていただけたらと思う。そういった意味では、現在出荷させていただいているほうれん草は、従来のおいしいほうれん草に近い味だと考えている。昨年までの過激なまでに「甘いほうれん草」もいいが、今年は、ほんのり甘く、どんな食材とでも相性のいい「おいしいほうれん草」づくりを目指していきたいと考えている。
●「益荒男ほうれん草」ファンの皆様には、ほうれん草の味で季節を感じていただけるよう、味の変化を楽しんでいただけたらとおもう。私たちが作るほうれん草は、葉柄基部の糖度が、3〜17度(Brix%)の幅がある。お客様をびっくりさせるには15〜17度のほうれん草が良いと思うが、私が食べて本当においしいと思うのは、8〜10度(Brix%)位のものである。実際に出荷されるほうれん草は理想の糖度とは多少上下すると思うが、出来るだけみなさんにおいしいほうれん草を食べていただけるよう努力していきたいと思う。ほうれん草の糖度については、随時ブログで公表していきたいと考えている。
●現在直接お問い合わせを頂いているお客様方、ありがとうございました。お客様方には、必ず満足していただけるほうれん草をお届けしたいと考えています。大変待たせてしまって、ごめんなさい。もうしばらくお待ちください。