●長年使用してきた、真空播種機が動かなくなってしまった。スイッチを入れてもうんともすんとも言わなくなった。メーカーの技術の方が来てくれて「スイッチが壊れているので取り替えましょう」という。部品は取り寄せなので数日かかるという。
●私は念のため、近くの「電化パーツ」というお店に部品を持ち込んで、「これと同じ機能の部品はありませんか」と訪ねた。お店の方は、丁寧に対応してくれた上に、部品をチェックしてくれ、「これは壊れていませんよ」との結論。電機機械の知識に乏しい私は、その後、電機バーツやさんに通うこと3回/1日、どうもモーター自体に問題があるらしいことを突き止めた。
●モーターの構造については電気屋パーツさんの得意分野ではないようだ、そこで、秋田の大坂さんに電話してみた。大坂さんは、農業機械分野での私の師匠である。携帯電話で状況を説明すると、大坂さんの指示は、大変わかりやすく、まるで近くでそのものを見ながら説明しているようである。電動モーターには、どんな種類があるとか、数種類の構造があって、今目の前にある構造は、どのタイプであるとか。かなり詳しく知ることが出来た。そして行き着いたのは、「カーボンブラシ」という部品の消耗。早速、カーボンブラシをホ−ムセンター等で探すも、同じパーツは見つからず・・・。そこで、決断、幅が一緒で高さが異なるパーツを購入し、サンドペーパーで削って部品を作ることにしました。ちょっと、工夫がいりましたが、無事、モーターに組み込み完了。そして、電源スイッチオン。「ブオーン!!!」。やりました。モーターの完全復活です。
●今回の機械の修理は、初めての試みでしたが、確実な情報源のおかげでかなり深いところまで追求して直すことが出来ました。今回の対象はシンプルな機械ではありましたが、モーターを分解して修理する点では、医学で言えば、脳外科や心臓外科の手術に望むような気持ちでの挑戦でした。無事生き返った、真空播種機には、これからも元気に働いてもらいたいと思います。
●遠隔地から確実な指導をくださった、大坂さん。ありがとうございました。大坂さんは、工業において虫歯から癌の手術までこなす「町医者で名医」だと思います。これからもご指導よろしくお願いいたします。大坂さんについてはこちらも参照ください→http://www.jagrons.com/archives/2009/05/post_567.html