●年賀状をだす習慣、数年前からぴったりと辞めてしまった。それは、激動の人生の中で自分の仕事が一杯一杯であったときのように思う。●それは「やらなければならないこと」−「処理できること」がプラスになった瞬間でもあった。尤も、この場合は「やらなければならないこと」が増えたのではなく、やるべき項目が増えすぎて、自分自身の「処理できること」(能力)が量的に激減してしまったことによる。それともう一つ、あの頃は、心のモチベーションを高く保てなかった。●図らずしも生活習慣が単純化して見えてきたこと、それは、年賀状を出して返ってこなくても、出し続ける人がいるという事実である。東京の「松平」と言う男がその人である。私はその行動の中に一つの哲学を感じてしまった。●年賀状を出すことは、無駄なことではない。単純化を意識しながらまた何かのきっかけを機に始めようと思う。