●人に聞いた話であるが「サラダほうれん草」や「ちぢみほうれん草」は、ほうれん草の中でもおいしい野菜として一時期話題になったが、その後思うように市場に出回らなかったそうである。●私はこのことについて以下のように推測する。初めて、これらのほうれん草を世に送った生産者は、食べてくださるお客様のことを考えて作ったはずである。●しかしである、おいしいことが世間に受け入れられると、「おいしいものを作る」という姿勢から、誰かがいつしか「売れるから作る」という動機で野菜を作ってしまったのではないだろうか。●私はブームで終わってしまう野菜があるとしたらそれはきっと生産者の意識が「「おいしいものを作る」から、「売れるから作る」へと意識が変わった結果ではないかと思うのである。●商品名は、ブランド名である。そのブランド名を高めるのもブームに終わらせるのも生産者の意識と行動によると思う。生産技術を含めた情報の共有と客観的品質管理基準が良いブランドの商品(野菜)を作っていく上での鍵になると思う。