★T.ジャグロンズの「渡り鳥農業」★
●私たちの基本的な農業生産スタイルは、露地生産型の野菜生産です。三重では冬場の水田を活用して独自の農法で「益荒男ほうれん草」の大規模生産(平成21年度実績は栽培面積1.7ha 生産量22t、平成22年度予定は栽培面積3ha生産量30t)に取り組んでおります。秋田美郷拠点では減反や耕作放棄地を活用して独自の生産スタイルで枝豆の生産に取り組んでおります(平成22年度実績栽培面積2.5ha)。●天災は防ぐことができません。台風が来るところで台風に弱いスタイルの農業に取り組んだ結果、台風による災害を受けたならば、それはもう天災ではなく人災です。私たちはその季節に最も合った生産地を求めて生産拠点を移動します。それが「渡り鳥農業」です。日本の農業は、四季の移り変わりが明確な上、緯度や標高の違いなど生産環境の面では世界でもっとも豊富な多様性を持ち合わせています。私たちはこの多様性が、日本の農業をエキサイティングにすると考えます。
★U.ジャグロンズの「ファブレス農業」★
●私たちは、基本的に農地を所有しません。農地は、地主さんからお借りします。地主さんが先祖から引き継いできた農地を荒らすことなく、地主さんがわくわくするようなもの作りに取り組みます。●借地ですので、地主さんにいつでもお返しできるような体制でものづくりに取り組まなければなりません。それには、施設園芸のようないわゆる「ハコモノ農業」は馴染みません。私たちの目指す農業は「青空農業」なのです。「青空農業」を実践する上で必要なのが機械化です。機械化によって、人類のできる限りの力を瞬間的に発揮して、台風並みの爆発力を持って農作業に当たること、それが私たちの農業の特徴です。
★V.「地域振興」と「ジャパン・ブランド」の確立★
●私たちは三重・安濃津の「益荒男ほうれん草」、秋田・美郷の「枝豆」生産により雇用の促進や地域振興に貢献します。しかし、私たちの目指す「もの作り」は三重ブランドや秋田ブランドの確立ではありません。「ジャパン・ブランド」の確立が私たちの目指す農業です。●幸いにも隣国中国には良い農産物を求める1億2千万人の日本の全人口に匹敵する富裕層がいることは周知の事実。雇用の促進と外貨の獲得を実現できる農業がこれからの日本の農業には必要と考えます。●また、日本発の農業技術をキーワードに、地球の食料供給に貢献できるような事業活動を進めて行きたいと考えております。
★W.具体的なジャグロンズの役割★
●ジャグロンズの歴史は、代表の藤原隆広が、農業研究の成果を生産現場で実践することを目的に研究者からほうれん草生産者になったことに始まります。新しい技術が世の中に広まるためには、作った農作物の価値を客観的に評価し、お客様に受け入れてもらうことが大切です。そのために生産物を直接お客様に届ける試みを続けています。●独自に組み合わせた技術を生産現場で実践し、生産現場から直接消費者・実需者の皆様にお届けする生産小売事業の実現。それが私たちの目指すところでもあります。@確かな経験に基づく技術の提供とA販路の開拓・提供、この2つが生産現場に最も必要とされています。私たちは、農業生産法人として自ら農業生産を続けながらこの2つを生産現場に提供していきたいと考えています。●「情報を発信するところに情報は集まる」それが、代表 藤原隆広の長年の経験に基づく考えです。私たちは、常に情報を発信し続ける活動を続けてゆきます。
ジャグロンズ 代表 藤原隆広