Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


業務の種類と役割


●先日、経営者に対する金融機関からのアンケートに答えていたら、面白い項目があった。「どんな業務の人材が必要ですか?」との問いである。そこには、創造的業務、管理的業務、定型的業務の三つが書かれていた。先日のブログの内容とあわせて考えるとこれらは、それぞれAG、FP、FSに当てはめてとることもできる。http://www.jagrons.com/archives/2010/08/post_834.html
●これとは別に、社内のMTGのなかで、将来の社員のあり方について、社員はすべて創造的業務(以下、「創造」と示す)や管理的業務(以下、「管理」と示す)をすべきであり、定型的業務(以下、「定型」と示す)はアルバイトやパート従業員に任せるべきであるとの意見があった。なるほど、そう言う考えもある。確かに一人あたりの生産性は「定型」は「創造」や「管理」と比較して生産性が低いこともあるであろう。しかし、本当に社内に定型的業務のプロパーがいなくても良いのだろうか?僕は、それは間違いだと思う。「創造」と「管理」のみからなるビジネスはともすればコンサル業(サービス業)になってしまう危険がある。ジャグロンズの将来のあり方としてそういった要素も大切ではあると思うが、僕は、実業を営む農業生産法人としての形も大切にしたい。実業であるからには、「定型」は絶対不可欠である。目立たず、必要以上に自己主張せず黙々と働くタイプの人材。そういったタイプの人材が安心して働く環境を作ることが私の使命でもある。
●最近のニュースで、日本の大企業経営者の年俸が報道されていた。8億円の年俸は高すぎる気もするが、ゴーンさんの日産自動車に与えた影響はペリーの黒船級のものがある。会社に損出を与えないのであれば問題ないと思う。ところで、ジャグロンズの進歩は、全体の2割程度を占めるAGとFPが8割の生産性を生みだす仕組みを作ることができるか否かに懸かっている。すなわち「創造」のAGが新しい技術や方法を示し、それを「管理」のFPが平準化、規格化し、「定型」のFSに実業として生産ラインを稼動させる仕組みを作っていくことが重要である。もちろん、こういった仕組みを作る仕事への報酬は高くあるべきである。
●さて、会社には、役員、正社員、パート・アルバイト、派遣労働者などのいろんな就業スタイルがある。仕事ができるから正社員というわけでもないし、パート・アルバイトが無責任でいいというわけでもない。賃金をもらって仕事する以上、皆がプロフェッショナルである。いい仕事をしたスタッフに対しては肩書きのわけ隔てなく評価する仕組みを作っていく必要がある。今現在どのようなポジションにあろうとも、志を持った前向きな人材は、自ずからしかるべきポジションに就くようにできているように思う。今は、そういった時代である。
●もう一つ、「定型」のポジションは「創造」や「管理」のポジションに比べてより多く存在する。そして生産性は必ずしも高いとは限らない。このように、ポジションの生産性とポストの数から分かるように、決して高い年収は望めないが、仕事は自分で選ぶもの、いろんなライススタイルに合ったいろんな労働形態があっていいと思う。今回挙げた「創造」「管理」「定型」のいずれのタイプの就労形態もどれがよくてどれが悪いというものではない。自分にもっともふさわしいものを見つけて充実した人生を送ることができればそれでいいと思う。
●多様な就労形態の創出により、働く人の人生を豊かにできたら、それは経営者として大変喜ばしいことである。

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2010年08月04日 22:08に投稿されたエントリーのページです。

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