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二戸流稲作技術(2)---茎が太いと収量性が高くなる理由

●二戸流稲作技術(1)では、への字型施肥管理で、じっくりゆっくり株を成長することで太く、収量性の高い穂になることを述べた。その仕組みについて解説したい。
●その前に一つ解説しておく。米づくりには、収量構成要素という考え方がある。即ち、水稲の収量は単位面積あたりの、穂数、1穂籾数、登熟歩合、玄米千粒重の4要素で構成される。式に示すと次の通り。
☆単位面積あたり玄米収量=単位面積あたり穂数×1穂籾数×登熟歩合×玄米千粒重÷1000☆
(丸山,2007,日作紀76,601-603より)
●茎には維管束がある。維管束の数は8〜12くらいとも言われ、維管束1つが1つの1次枝梗と繋がっている。この1次枝梗の数は、1穂籾数を左右する。1茎あたりの1次枝梗の数は維管束の数以下であり、決して維管束の数以上にはならない。細い茎の維管束の数は少なくなりがちなので、茎を太くすることが1次枝梗数の多い穂を実らせる秘訣である。

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2011年09月26日 12:12に投稿されたエントリーのページです。

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