Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


ジャグロンズ農業に向いた人材

●ジャグロンズを創業して、いろんなスタッフと時間を共にしてきた。最近めきめきと力を付けて来ているN氏、仕事はゆっくりだけれども正確な仕事と、長時間の労働に耐えうる忍耐を持ち合わせた人材である。最近、N氏の仕事ぶりを観ていて、以前との違いを感じるようになった。動きに無駄がなくなってきており、判断力も付いてきている。
●以前E社のM社長から事業には、プロフィットセンター(直接的に利益を創出する部門)とコストセンター(直接的に利益を創出しない部門)があることを教わった。弊社のプロフィットセンターは、生産管理部と販売情報部である。前者は1円の種から100円の価値(生産物)を創出し、後者は、100円の価値を、世の中に広めることで200円の商品に高める役割を担っている。
●生産管理部は、大地から命の源である食物を生み出すことを目的とする。この仕事は農業の花形部門であるが、その仕事は、決して華やかな物ではない。毎日の仕事の積み重ねが重要で、単純な仕事の積み重ねの中から新しい物を生み出していく土壌が生まれる。スポーツに例えるならば、野球で毎日の素振りを地味にコツコツと積み重ねることの出来る人間がっもっとも尊いのである。
●これまでの農業は、単に作るだけの形態もあり得たように思う。食べ物のない時代はそれで十分であったろう。最近は、販売力又は営業力をつけた生産団体は、売れる物をいかに効率よく作るかに重点をおいた企業活動により、従来の農業生産団体の補完的代替的役割として業績を伸ばしてきているように見える。このような、マーケットインのスタイルはビジネスにおいては王道であり多くの経営者が選択する道である。ジャグロンズのスタイルは、プロダクトアウト。これは、しばし、マーケットインと対比して悪い意味で用いられることがあるようだが、ジャグロンズのプロダクトアウトは、論理的情報の積み重ねから新しい価値を生み出す、いわば「科学的農業」の結果の産物。独自の考えから生まれたイノベーションの産物には、黄色い葉っぱの「益荒男ほうれん草」や赤くなる前に熟す桃薫いちご「ピンクタイガー」など、科学的に間違った情報がまかり通る市場への批判の意味も含まれているちょっと「毒」のある作品ばかりだ。
●販売情報部は、ジャグロンズの「農の現場」にある農産物を「食の現場」につなげることが目的。畑で採れた作品を販売することを第2の目標とし、第1の目標は、作品の情報を分かりやすく世の中に伝える、いわば「伝道師」的役割を果たすこと。このポジションでは、高いコミュニケーション能力と情報発信スキル、さらには市場のニーズを新商品に昇華させるための情報収集力も重要になってくる。良い物を作れば売れる時代は終わった。悪い物を作っても売れればいいということではない。これからは、良い物を作ってその情報を感動と一緒に世の中に伝える役割が大変重要になる。4月からは、ジャグロンズに新しい仲間 I 氏が参加する。彼は販売情報部の中心人物として今後大活躍してくれると期待している。

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2012年03月19日 18:41に投稿されたエントリーのページです。

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