●3月は卒業式のシーズン。20年近く前に私も大学を卒業したときのことを思い出す。大学進学時は、目標とする進路ではなかったが、卒業時には、「この大学で学んで良かった。」「次も大学を選ぶならここにしても良いなあ」そんな思いで日本大学を卒業したことを覚えている。
●「随處に主と作れば立處皆真なり」(ズイショニシュトナレバリッショミナシンナリ)とは、道元禅師の言葉。「自分のおかれた状況下で一生懸命精進してことにあたれば、ふと振り返ってみたときに、それは必ず人生のベストの選択肢になっている。」私は禅師の言葉をこのように解釈している。
●皆さんには、自分の歩いてきた道に自信を持ってこれからの道を進んでいってほしい。自分の歩んだ道のその後には、自然に花が咲く。そんなイメージで自分を大切に、人生を大切に歩んでゆかれることを期待している。