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会社の現場力

●以前、現場から少し離れた状況で経営に取り組んだ時期がありますが、単に良い人材を投入しただけでは、会社の業績は良くなりませんでした。仕事は丸投げではいけませんでした。仕事の意義や仕事に向かう上でのスピリッツをいかに自分のものとして吸収してもらった上で仕事に取り組んでもらえるかが重要です。
●生産現場は、地味です。しかし、そこで働くスタッフの心意気は、「桜吹雪」「バラ色」でなければいけません。そう考えると、単にやらされる職場ではいけませんし、関心のない仕事でもいけません。その仕事を楽しめなければならないのです。
●若い人の中には、仕事は楽しくなければいけないと考えている人もいます。しかし、最初から楽しい仕事なんてあるのでしょうか?最初から楽しいのは、娯楽か、または、お金を払って勉強する類のビジネスに参加したような場合で、いずれも仕事とはいえるものではありません。もし、その分野の天才のような能力があれば別ですが、仕事は最初から楽しいなんてことはないと思います。
●最初から楽しくない仕事をするのはなぜか?それは、将来の夢や、目標があるからだと思います。そういう類の気持ちがあると、俄然困難に向かう気持ちが湧き起こってきます。しぶとく自分の仕事にくいついて頑張ります。ちょっちょやそっと怒鳴られたくらいではへこたれません。
●人のタイプは、新しいことに取り組むのが好きなタイプ、目立たないところでこつこつ努力するタイプ、派手なところで注目を浴びると力を発揮するタイプ、など、いろんなタイプの人材がいます。生産現場の現場力をつけるには、そういった数多くの能力の中でも、「継続力」をもった人材が特に重要であると考えます。
●どんな一流企業でも、業績の浮き沈みはあります。ましてや、中小企業の中でも、最も弱小な弊社の場合、ジェットコースターのような浮き沈みを何度も経験しています。その中で最も底にあるとき、一般的価値基準からみて優秀な人材が、会社を去っていきます。優秀な人材が去ったあとに、残された人材が力を合わせて、その後の業績が急上昇する事を何度か経験しましたが、これは皮肉なことです。
●ものづくりの現場で、現場力を支えている人材は、私の考えていた優秀な人材とは少し違うことに気づきました。「継続力」のある人材は、失敗しても、それを生かすことができます。諦めない限り「失敗」はありません。実業の現場で力を発揮するのは、「継続力」のある人材です。パーフェクトな人材でなくとも、継続力のある人材は将来に可能性のある人材です。
●私は、これからも、継続力のあるスタッフたちと、ねばり強く現場で作業を共有して、彼らの成長を見届けながら、弊社を現場力のある会社に育ててゆきたいと考えるのであります。

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2013年01月17日 12:22に投稿されたエントリーのページです。

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