●知り合いの生産者の人と話をしていた中で気になった話がある。商売では、お金を払う人が偉い、お金をもらう人は卑しい。そんなフレーズを聞いて疑問に思った。
●それは違うだろう。それは、お金持ちの一方的な勘違いなのではないか?
●だいぶ昔のことであるが、すき家という牛丼屋でクルーを経験したときのこと。「納品の業者さんは皆取引先様として丁重に接するように。」そんな指導を受けたことを思い出した。津市のすき家は今では当時の5倍以上の店舗数を展開しゼンショーグループは外食一の大手企業になっている。
●ビジネスは成立した時点でお金が動く。それは、どちらも合意の上なのだから、お金を払うからと言って立場が上ということではない。お互いに敬意を払って接することでその後の両者の発展につながる。
●ところで、以前、私たちとの商談の約束を3度も反故にしてきた有名企業があった。外向きには三重県産の農産物を応援しますとかなんとかいっちゃって、やることがちゃんちゃらせこい。3度目の反故はひどかった。ほうれん草を2トン準備しておいてくださいとか何とか言って、出荷直前に一方的にキャンセル、たまったもんじゃない。生産者をなんだと思っているのか。しかし、おかげでその分のほうれん草は、東日本大震災の被災地に贈ることができた。多くの人に喜んでいただいたし、NHKの報道まできちゃって大変だったが、結果的には2トンのほうれん草を有意義に活用できたので良かった。話を戻すとやっぱりあの会社はお金を払う方が偉いと思っているからそんなことができるのだろう。あの企業は、弊社の取り引き禁止ブラックリスト1号である。会社は1流か2流かは知らないが、やっていることは3流以下の会社は、ゼンショーさんの爪の垢でも飲んでもらいたいものである。
●今日の毒付きはこのへんにしておきましょう。お休みなさい。