●2009年2月、生産者の同士、倉光久男君と伊勢丹新宿店青果部門のお売り場に立ったのが、益荒男ほうれん草のドラマの始まりであった。あれから、5年目、東京新宿では、お客様の評価は出荷量で3倍以上の右肩上がりで好評を博している。
●ここ最近、神戸大丸のマルシエ大丸さん、伊勢の「ぎゅーとら」さん、名張の「近商ストア ハーベス」さんのお売り場に立たせていただいた。生産者の気持ちを伝えるためだけではない。自分の農業に対する哲学を広めるためである。自分が自ら開発した世界でたった一つの栽培方法で作った益荒男ほうれん草を世に広めることは、既存の農産物の流通のあり方に挑戦することに他ならない。このことに挑戦することは人生をかける意義が大いにあると考えている。
●私は、販売技術者ではない。だから、販売士のような免許もないし販売先で多くの売り上げを上げるのが目的でもない。
●私は農学者であり生産者である。だから、自分の作った野菜に関する情報では主観的・客観的のいずれの面でも誰にも負けないと自負している。ここ数日、お売り場に立って私が取り組んでいることは、ジャグロンズのほうれん草が、@どのような過程で多くの人に受け入れられるようになったのか(ストーリー)、Aどうしてこんなにおいしいのか(独自の生産方法と美味しさの秘密)、Bなぜ今益荒男ほうれん草なのか(最新の科学により解き明かされた益荒男ほうれん草の力)。以上の3点をお客様に伝えることである。
●お客さんが聞いていようがいまいが関係ない、私が取り組んでいるのは同じお売り場に立って仕事をしている多くのスタッフの皆さんに、ジャグロンズのほうれん草について関心を持っていただき、そして私たちの作品であるほうれん草を好きになってもらうことである。