Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


ネイチャー・サーフィン・イン・アグリカルチャー

●昨日、休日を利用して、京都府舞鶴市まで足をのばした。舞鶴にはいちご栽培の師匠、荒木誠(タカシ)氏のお宅がある。早朝出発して短い間であったが元気な姿を拝見できて安心した。福知山市と舞鶴市は先日の台風18号で、由良川が氾濫、多くの住宅が床上浸水した。荒木さんのご自宅も半分が被災した。
●先日、舞鶴市の万願寺とうがらし農家の嵯峨根幹雄さんと話をした。嵯峨根さんは、ホテルマンから農業に転向した新規就農者でわたしより2歳年上である。これまでせっかく軌道に乗せてきた農業が、由良川の氾濫で一瞬のうちに、パイプハウスもろともすべて流されてしまったという。自然の力は恐ろしいものだ。
●園芸農業では、土地利用型の農業(いわゆる露地栽培)と集約的農業(いわゆる施設栽培)がある。周年栽培をする場合、露地栽培は施設栽培よりも自然災害を受けやすい。もっとも、施設栽培は周年栽培を前提としているから、自然災害に強いことが継続の前提となる。だから、台風とは直接向き合うことになる。雪の降らない地方での施設園芸は一見理にかなっているが、西日本の台風は半端ではない。水害風害の両面から突如襲来する台風はすさまじい。今度の台風19号は中国大陸で風速70m級の猛威を振るっているとか。パイプハウス型の施設園芸などは、こんなのが来たらひとたまりもない。
●このように考えると、露地野菜を基本とする渡り鳥農業は、理にかなっている。台風を上手にかわし、日本の自然を上手に活用することができる。育苗用のハウスが壊されても、小さくて済むので数日で新しいものをたてることが可能だ。
●「自然に腹を立てずに、うまく付き合おう」そう自分に言い聞かせながら農業の現場で日本の自然を波乗りしている私たちジャグロンズである。

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2013年09月22日 18:38に投稿されたエントリーのページです。

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