★自動車エンジンの過給機について雑誌の記事を要約してみた(JAF MATE第52巻第1号(2014)より)
●過給機には、ターボチャージャーやスーパーチャージャーがある。
●過給器なしのエンジンは、タービンがなく自然吸気と排気で動く。
エンジンは筒の中をピストンが上下運動することで力を出す。
エンジンのトルクは、筒の容量を大きくすることで大きくなる。つまり直径を大きくしたり、筒の上下の距離が長くなると大きくなる。
●排気量が大きくなると燃費が悪くなるため、少排気量で力を発揮する仕組みが「過給器」である。
●スーパーチャージャーは、エンジンの回転力で過給器のタービンを回転させるため、低回転からトルクが出せるという利点がある一方で、必要のないときでも稼働するのでエネルギーロスになるという短所がある。
●ターボチャージャーは、排気ガスの勢いでタービンを回すため、エネルギーロスが少ないといった利点がある一方で、排気ガスが多く出ることや、これまでのものはアクセルを踏んでから力が出るまでにタイムラグが出やすいなどの欠点があった。
●近年は、過給器の欠点が改善され利点を最大限に発揮する過給技術が開発されたことで過給器ブームが起きている。