◆農園の日々の仕事は、淡々と粛々と進んでいる。農園の現場で働くスタッフは、物静かで言葉少ななスタッフが多い傾向にある。

◆昨日、盛岡市にある岩手大学農学部の佐藤和憲教授の研究室を訪ねた。

◆佐藤教授と知り合ったのは、今から25年ほど前、お互いに農林水産省の研究者だった頃。佐藤さんは園芸分野の農業経営学の専門家。私は、露地野菜の機械化栽培技術の専門家として、当時研究チーム長だった佐藤さんと通称「地域総合研究」という国家プロジェクトに従事していたのだ。

◆佐藤先生とわたしの会話はすごい、間一髪のタイミングで一気に話を進める。たとえると「高速餅つき」のようなもの。今回は、昼食をはさんで約2時間程度の間、フリートーク形式で、佐藤教授の研究分野の情報とジャグロンズの農業現場の情報とをあわせて話し合う場となった。その状況は第三者がいれば、すさまじいものに見えるかもしれない。いわば「ブレインストーミング」の状況を呈するものである。

◆今回は、私の関心事が農業経営であることから、佐藤先生の土俵で胸を借りた形になる。農業経営学の横文字専門用語が容赦なく飛んでくる。私は、わからない単語はそのままにしない。話を打ち切ってでも問いただす。人生の一瞬でも、かなり充実した時間を過ごせた。

◆現在、私は、学問の分野の垣根を越えた総合農学を志すアグロノミストとしての側面をになって活動している。今回のブレインストーミングは、農業経営者として自分が成長するための情報面と発想面でかなりの刺激を得ることができたと感じている。

◆時代は動いている。知的活動において、農園での「静」と今回の「動」を合わせることでジャグロンズの理念の追求に磨きをかけてゆきたいと考えている。

☆佐藤先生ありがとうございました。

☆今回入手した佐藤先生監修の貴重な資料(↓)