●2月26日にJA三重信連の取引企業で構成される浜木綿会が主催するイベントに参加した。そこで特別講演としてプロ野球解説者の高木豊さんのお話を聞いた。
●講演の内容は「組織力でいかにして成果を上げることができるか」といったもの。プロ選手としてまた、指導者としてプロの世界で長年活躍してきた方だけあって話しの内容には説得力がる。
●印象に残った内容が2つあった。
その一つが組織の中で力を発揮できる人材の3つの判断ポイントだ。
①前向(ポジティブ)なこと
②素直なこと
③こつこつと物事を積み重ねることができること
以上の3項目について私の見解を加えてみると次のようになる。
①について、前向きでないと良くなることも悪くなる。ただし、データに裏付けされたリスクについては真摯に受け止めて慎重になることは経営者にとって必要なことである。
②について、何でもいうことを聞けということではない。とりあえず聞き入れてみること。そうして、理詰めで考えて自分で決める癖をつけることが大切だ。
③について、積み重ねることは、力を付けることにつながる。このことが、自信につながり、本当の実力を高めることになる。
●もう一つは、リーダーに求められる2つの要素について。
リーダーの条件として、2つが求められるという。それは①カリスマ性によるリーダーシップ、②データを駆使した理論に基づくリーダーシップだ。先日亡くなった星野仙一さん、中日ドラゴンズのみならず、阪神タイガースと楽天イーグルスを優勝に導いた功績が大きく報道されいくつもの追悼セレモニーが行われた。高木氏いわく、星野氏にはカリスマ性がある。そして、もう一つ注目すべて点は、阪神と楽天の優勝に共通の事実があること。ID野球の提唱者である野村監督が指揮をとっていたことだ。組織力が求められるプロ野球において、データとカリスマ性が融合して結実した結果が、「阪神タイガース」と「楽天イーグルス」の優勝につながったのである。