●9月15日、秋田でのエダマメ収穫のラストスパート真っ只中の14日の翌日のこと。見つけてしまった。出来立てほやほやの足跡を。大きな獣の足跡だ。
●前日は、真っ暗になるまで収穫作業をし、歩いてこの道を帰ってきた。いや、怖いので、走ってここを駆け抜けた。
●もしかしたら、ばったり会っていたかもしれない。茂みの中からじっとこちらを見ていたのかもしれない。
●かなり大きな足跡だ。クーマか?それともカモシカか?

●2021年9月24日、「ファームジャグロンズ兎農園」最後のエダマメの出荷が終了しました。
●今年は、昨年の反省を踏まえ、栽培したエダマメをほぼすべて出荷することに成功しました。(反省を踏まえたので轍を踏みませんでした(笑))
●しかし今年も、反省点はあります。15haの栽培面積なのに、出荷量が40tに達しませんでした。その理由は以下の3点に絞ることができます。
①収穫時期がわずかに早い時期にイケイケで収穫したため出荷したエダマメの単収が少なくなってしまったこと。
②小区画の農地が多いため、枕地の割合が多くなってしまったこと。枕地とは機械作業に必須の作業スペースのことを言います。ジャグロンズの機械化規格では縦方向3m横方向1.8mほどのスペースが必要です。10a以下の小さな圃場や非長方形の圃場では、圃場面積に占める作物栽培面積の割合が極端に低下してしまいます。
③ハーベスタ(収穫機:ヴァリアント)の収穫効率(回収率)が60~70%程度であり、3割程度のエダマメを畑から回収できなかったこと。
●原因が分かれば、解決はそう難しいことではありません。来年はさらに工夫を重ねて前進して行きたいと思います。
●最後に、今年は、個人のお客様に積極的に販売できませんでした。ごめんなさい。来年は、少しでもファンの皆さんに直接お届けできるシステムを構築したいと思います。
★追伸 ジャグロンズでは、データを収集してもらえるスタッフを募集しています。高校生、大学生等のインターンシップや卒業論文作成のテーマにしていただいてもかまいません。季節によって、「夏の秋田でのエダマメ栽培生産コース」と「冬の三重でのほうれん草栽培生産コース」の2つがあります。関心のある方は是非ご検討ください。

 

●陣取り:小学生のころ、よく陣取り遊びというものをよくやりました。学年も男女も関係なく、非常にエキサイティングな遊びでした。私の経験は40年前のことになりますが、この遊び、今も残っているのでしょうか?プレイヤーそれぞれがルールを守り、頭脳と体を無駄なく使いこなすスタイルの遊びだったことを思い出しました。
●コロナ:さて、皆さんは、もうコロナのワクチン接種終えましたか?私は、津市民であるにもかかわらず、仕事の関係上秋田に滞在しており、予約のタイミングを逸してしまってました。そして、キャンセル待ちで何とか予約をとれたのが9月12日の15時45分接種会場は津市センターパレス1階の特設会場でした。
●一日で往復できるか?:さあどうしましょう。まだ仕事の軸足は秋田県美郷町。エダマメの収穫が2回目のピークを迎えています。できるだけ短時間で無駄なくやっちゃわないといけません。私の場合、自動車、飛行機、新幹線の3つの選択肢があります。副作用のことを考えると自動車はダメ。飛行機は早いが、便数が少なく日帰りは無理。ということで、新幹線に決定!でも、日帰りは可能だろうか?とりあえずやってみました。
●挑戦結果その1(往路):三重県からすると、秋田は秋田県ですが、私の最寄りの新幹線の駅は大曲。秋田県内からすると秋田は秋田市のことを意味します。秋田市と私の美郷町は、津市と名古屋市くらい離れています。ちょっと脱線しました。往路は、秋田県美郷町から、三重県津市までの移動です。始発の6時41分大曲発の新幹線「こまち号」で東京まで、そして「のぞみ号」に乗り換え名古屋まで、ちょうど名古屋から松阪方面への近鉄電車の急行があったのでこれで津駅まで。着いたのが13時過ぎでした。
●挑戦結果その2(接種):私が予約した津市のコロナワクチン接種会場は、センターパレス1F。津駅から歩いて20分ほどの場所に位置します。大門商店街にある「うどんの幸助」で、お気に入りの「きつねうどん」を少し遅めのお昼として頂きました。さて、接種会場では、本人確認等の、手続きをしたのち、誰に接種してもらいたいか選べるのがユニークでした。「お医者さん、看護師さん、歯医者さん、どの方に接種してほしいですか?」と。私は、「誰でもいいです」と応えたら、お医者さんに接種してもらうことに。全く痛くなく、アナフィラキシーショックなし。OKです。
●挑戦結果その3(復路):順調に進んだので、午後4時台の近鉄特急に乗って名古屋に向かい、そこから、のぞみ号で東京まで、そこから午後8時16分発の「こまち号」終電に乗ることができました。そして、最寄りの新幹線停車駅である大曲駅に午後11時21分到着。一見、「ミッション・インポッシブル」だと思いましたが。上手くいきました。
●まとめ:挑戦の結果は、日本最速の新幹線の一つである秋田新幹線「こまち号」の始発と終電で往復可能でした。自分は、緻密に計画を立てるタイプの人間ではありませんが、今回はスマホを活用して、コロナ接種のための秋田・三重間の往復日帰りミッションを無事敢行しました。目の前の今に集中して事に当たることで、ストレスを感じることなく楽しい1日を過ごせました。9月12日は、まさに陣取り遊びのような1日でした。

★2021.9.12-17. Jagrons.T.Fujiwara

◆ファームジャグロンズ兎農園のエダマメ出荷調整に欠かせないのが名水百選の町美郷町の地下水による冷却洗浄です。
◆ところがところが、近年、地殻変動なのか何なのか、水が切れることがありました。そのため昨年からは、もしものためのリスクヘッジとして上水道も整備しました。なんてことはありません、名水百選の町美郷町の上水道を使うことでおいしい枝豆を出荷するのです。
◆実は、扇状地の扇端に湧水群が存在するのですが、わが兎農園の所在地はその扇の要に当たる扇頂、いわば水がしみていくおおもとのあたりに位置します。
◆そのため、昔の職人さんに手掘りで掘ってもらった20m近くの深井戸から地下水をくみ上げます。
◆2日前に井戸の水が全くでなくなりました。そうすると、水洗トイレも使えないし、シャワーも使えないので困ったことになりました。
◆しかし何か変です。水が枯れると「ゲホゲホ」するのですが、スーッと出なくなる。地下水が枯渇したわけでなないかもしれません。
◆深井戸用のポンプ庫の蓋を開けてジーっと観察してみると。なんか変、1か所のネジだけさびています。はは~!もしや!やっぱり!ネジが手で回せるほどに緩んでいます。わかったところ全部で2か所のゴムパッキンを専門店で購入。新品に付け替えてネジをしっかり締めてハイ出来上がり!!交換部品総額190円也。
◆あれから何事もなかったかのように水が使えていますが、油断は禁物。水が出なくなる2つの原因のうちの一つを解決しただけのことなのだから。皆さん、水は大切に使いましょう。

 

★⤵上が古いゴムパッキン。下が新しいゴムパッキン。

 

●皆さんこんにちは、ジャグロンズの藤原隆広です。「ファーム⋆ジャグロンズ兎農園2021夏の陣」。今年は、作期拡大のための新規作型への新たな挑戦というテーマで挑んでおりますが、なんと、もう秋の気配に包まれてしまってます。枝豆の収穫も残すところ、あと3ヘクタールを切りました。
●さて、今回は、先週、一気に収穫を終わらせた。大仙市の圃場を紹介させていただきます。品種は、ジャグロンズネーム「月夜の美郷」。この品種は思ったよりもじっくり成長する品種で莢が大きくきれいなエダマメでした。
●大仙市圃場は、農園本部から車で15分ほどかかる最も離れた圃場です。粘土質の圃場は、盆明けの高温乾燥期を過ぎても水不足による黄化現象が生じにくく、莢が大きくて香りの高い枝豆が生産できます。
●初めてここでエダマメを作ったときは、皆さんから、絶対にここでは無理とのアドバイスがありましたが、今年は、展示圃場並みの出来栄えでした。収穫の朝には地主さんである、蛭川さんのおばあちゃんから、「藤原さんに枝豆を作ってもらって本当に良かった。」といって、差し入れをいただきました。私も、難しい問題に挑戦して本当に良かったと嬉しくなりました。
●スケールメリットを生かしたい私にとって、この圃場エリアの魅力は、秋田県でも最も耕地面積の広いエリアの一つであることです。隣の農業委員会エリアまで、出張耕作する甲斐は十分にあります。また、四季を肌で感じてこの広い圃場で野菜を作るって本当に気持ちいいものです。それでは今回はこの辺で失礼します。さようなら。