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◆本日秋田の父親から届いた、昔の電報のようなショートメール。「父より塀側の農機具格納庫風で全壊西の畑に飛んだ」。笑ってしまった。

◆久しぶりにやってきた50年に一度の災害。ここ3~4年はご無沙汰してた「50年に1度」の異常気象。今回は爆弾低気圧が秋田「兎農園」を直撃したのだ。

◆これまで、報道はされていないものの、私たちジャグロンズは、数々の自然の驚異を目の当たりにしてきた。三重「安濃津農園」では5年前に120mのハウスがいっきに風で崩壊。翌年には大型台風の襲来により安濃川の土手が決壊、カヌーで川下りできるほどの濁流に飲み込まれ、14万株のホウレンソウの苗が詰まった700枚の育苗トレイが2km先の下流の土手まで流された。そして秋田「兎農園」では、5年前と6年前に、しんしんと降る雪の中でパイプハウス型格納庫が音も立てずに2度つぶれ去っている。

◆ジャグロンズの格納庫はそのほとんどが、「Do it yourself」 スタイルである。なんでも自分たちで作ってしまう。だから、やられたらやり返すくらいで、どんどん強くなっていくのだ。ここ数年は腕のいい相棒の佐々木君がジャグロンズに参加してくれているお蔭で、私と彼の「SFコンビ」で、中国の建設現場並みの勢いでインフラ整備を進めてきた。そうして三重「安濃津農園」は、年前と比べたらずいぶん快適になった。屋外なのだけれども屋内のような錯覚に陥るほどの出来栄えなのだ。

◆さて、今回の災害について、これまでは秋田の脅威は「雪」だった。風に対しては三重ほど気にかけていなかった。そこが盲点でありアキレス腱だった。ギター侍的に「残念!!」ただそれだけだ。

◆ジャグロンズの「SFコンビ」による突貫工事で生まれる「一夜城」。常に「一晩で壊れる」もろさをはらんでいる。この「一夜城」、コストパフォーマンスは抜群なのだから、めげずに次はもっと強いものを作っていくだけだ。ただ、同じことは2度繰り返してはならない。回りの皆さんに迷惑をかけてしまうから。今回は天災半分人災半分だと思う。2日後は神妙な面持ちで秋田の地を踏むことになる。