◆雪国(秋田-岩手)での3日間のタイトなスケジュールをこなし、無事三重県津市のホームファームに帰ってきた。

◆今日は、日中、秋田で自動車を運転中幾度となくほぼ「ホワイトアウト」状態に遭遇した。「ホワイトアウト」は怖い。自然には畏怖の念を持って接することが大切だ。

◆今日の秋田空港からの飛行機はほぼ予定通りの出発。ボンバルディア機でセントレア(中部国際空港)に着陸した後、高速艇で45分。無事三重県津市の「なぎさまち」に着いた。

◆空にはまんまるな月。穏やかな一日の終わりである。明日は皆既日食、天体ショーの夜になる。

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☆ナンバーは三重でもここは秋田県美郷町冬の「兎農園」(↓)

◆本日も秋田県美郷町は降りました。真っ白な雪。

◆しかし、何事もなく世の中は動いてる。

◆先日の寒波では雪に親しみがない地域では、学校が休みになるなど、世の中が当たり前のように動くのには大変な障害となった。

◆日本でも有数の豪雪地帯のひとつ、ここ秋田県美郷町六郷東根地区。

◆雪に親しみながら当たり前の暮らしをできるもっとも安全な地域のひとつである。

◆遊びに来るなら絶対のお勧めだ。暖かい温泉と、綿のような温かみを感じる雪(実際は冷たい)。

◆三日間限定の観光なら絶対楽しいはず。しかし、長期滞在して楽しむには、雪かきなど特別な技能を身につける必要がある。

◆雪国育ちではない人には、一生に一度ぜひ、この豪雪地帯を堪能していただきたい。たのしいよ~。

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◆農園の日々の仕事は、淡々と粛々と進んでいる。農園の現場で働くスタッフは、物静かで言葉少ななスタッフが多い傾向にある。

◆昨日、盛岡市にある岩手大学農学部の佐藤和憲教授の研究室を訪ねた。

◆佐藤教授と知り合ったのは、今から25年ほど前、お互いに農林水産省の研究者だった頃。佐藤さんは園芸分野の農業経営学の専門家。私は、露地野菜の機械化栽培技術の専門家として、当時研究チーム長だった佐藤さんと通称「地域総合研究」という国家プロジェクトに従事していたのだ。

◆佐藤先生とわたしの会話はすごい、間一髪のタイミングで一気に話を進める。たとえると「高速餅つき」のようなもの。今回は、昼食をはさんで約2時間程度の間、フリートーク形式で、佐藤教授の研究分野の情報とジャグロンズの農業現場の情報とをあわせて話し合う場となった。その状況は第三者がいれば、すさまじいものに見えるかもしれない。いわば「ブレインストーミング」の状況を呈するものである。

◆今回は、私の関心事が農業経営であることから、佐藤先生の土俵で胸を借りた形になる。農業経営学の横文字専門用語が容赦なく飛んでくる。私は、わからない単語はそのままにしない。話を打ち切ってでも問いただす。人生の一瞬でも、かなり充実した時間を過ごせた。

◆現在、私は、学問の分野の垣根を越えた総合農学を志すアグロノミストとしての側面をになって活動している。今回のブレインストーミングは、農業経営者として自分が成長するための情報面と発想面でかなりの刺激を得ることができたと感じている。

◆時代は動いている。知的活動において、農園での「静」と今回の「動」を合わせることでジャグロンズの理念の追求に磨きをかけてゆきたいと考えている。

☆佐藤先生ありがとうございました。

☆今回入手した佐藤先生監修の貴重な資料(↓)

◎何じゃこれは~(↑)

◎しおれた株の根元には穴が。。。(↑)これは「アフロ」タイプの益荒男ほうれん草の畝。

◎何か小さい動物の仕業か?株元が丁寧に食べられている(↑)。

◎これは健全なキング・オブ「益荒男ほうれん草」の5☆(ファイブスター)タイプ(↑)

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◆ブルーマンは、読者の味方。美味しいほうれん草を食卓に届けるべく、日夜ほうれん草を収穫している。

☆ブルーマンの特徴: ★外観→手だけ青い、★ハーベスタとしての能力→時速100kg(ジャグロンズS級ライセンス取得)、★その他→風を読む力がある。

◆益荒男ほうれん草のロゼットタイプに属する「アフロ」と「5☆ファイブスター」の収穫をしていた安濃津農園の太田圃場で事件は発覚する。ブルーマンは事件後の現場に出くわした。

◆ほうれん草が、ある株は出荷不可能なまでにしおれている。根元に穴が開いている。根はもうない。消えている。そしてあるものは推定被害時刻12時間前。まだ、ほやほやの状態でやられている。

◆農場探偵の藤原は秘密結社「モグネズ同盟」の仕業と推察する。

☆「モグネズ同盟」とは: ★モグラ→ミミズを求めて土の中に穴を掘り続ける憎めないやつ。★ネズミ→モグラの穴を利用して土の中を自由に移動するかわいい小ネズミ。甘い物好き。野菜も食べる。★モグラ+ネズミ→モグネズ同盟だ。

◆ただし、これはあくまでも藤原の推察であり、仮説に過ぎない。プロの動物写真家に現場を捉えてもらわなければ犯人の正体を事実として認めることは出来ない。数々の世界初映像を撮り続けているNHKの「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のプロカメラマンチームなら現場を押さえることが可能かもしれない。今のところ、あくまでも「モグネズ同盟」は秘密結社。誰も表立ってその存在を指摘するものはいない。

◆ 安濃津農園を運営する我々ジャグロンズに非がないというと嘘になる。ほうれん草を育てている畝の中は土がふかふかでミミズが繁殖しやすい環境になる。だか らモグラがやってくる。益荒男ほうれん草の茎は、普通のほうれん草よりも根元が甘くなりやすい。だから、普通は食べもしないほうれん草の茎を誘惑に負けた 小ネズミが根元から食べてしまうのだ。ジャグロンズもその点では誘惑罪に問われる可能性がある。

◆ヒヨドリに次ぐ、モグラとネズミのような野生動物の出現。私たちはジャグロンズの魅力に惹きつけられてやってくるかわいい動物たちを責める訳にはいかないのかもしれない。

◆寒波で凍った金魚のたらいの水面。

◆四つ尾の和金は、中でゆらゆらと泳いでいる。

◆トラクターインターナショナル464のボンネットカバーの中。内部の構造物の突起部。ここにも、かえるの干物が刺さっていた。

◆「モズのはやにえ」だ。モズ恐るべし!!

◆三重県の方言でこの状態を「かんぴんたん」という。

◆三重のモズはかえるを捕まえてはそこらへんの突起物にあたりかまわず突き刺して「かんぴんたん」を作っている。モズ恐るべし!!

◆それにしても、モズは何のためにこのような行動をとるのだろうか。謎である。

 

◆1月24日になった。今日、日本列島には過去最大級の寒波が到来する。
◆画像整理してたら2014年12月~2015年1月の寒波の写真が見つかった。
★2014年12月がこの写真(↓)

★そして2015年1月の写真がこれ(↓)
※内容が変わるので別のタイトルで記事を立てた。

珍しい「モズのはやにえ」

◆過去の写真にめずらいし写真を見つけた。2015年1月の寒波到来時の写真である(↓)。

◆ズームアップがこちら(↓)。残酷な画像であるが、これは「モズのはやにえ」。

◆モズは捕まえた獲物を小枝に刺す修正がある。これは小枝ではなく収穫用のはさみだ。大変珍しい。
◆これは25年ほど前に購入した、野鳥マニア必携のバイブル「フィールドガイド日本の野鳥」(日本野鳥の会)(↓)。


◆ナチュラリストを目指していたあの頃が懐かしい。四日市の諸岡さんにはナチュラリストの先輩としていろいろお世話になったなあ。

◆畝たて同時マルチ作業後の風対策に必須の作業がある。それが、マルチ天板への土上げ作業。以前は鍬(くわ)一本で作業していた。
◆鍬作業技術でもっとも美しく確実な作業をしていたのが、元研修生の菊池君。しかし、誰もが同等のパフォーマンスを発揮することは難しい。
◆2013年頃、ジャグロンズの面積の年々の拡大にあわせて、農作業のイノベーションが生まれる。それが、ねぎ用スコッパーの活用。白ねぎつくりに必須のデバイスを少々チューニングすることで飛躍的な作業効率をたたき出したのだ。
◆今では、新旧の個体あわせて3台所有、ほうれん草、えだまめを通して周年活用する。ジャグロンズの農業になくてはならない必須アイテムである。
◆ジャグロンズレコード\\1工程75秒@9\\10a換算11分15秒/10a\\operatorAWAJI20180119