●最近は日が短くなってきた。午後6時には真っ暗だ。

●天候に左右される露地野菜生産。日が暮れてからでもどうしてもやりたい仕事がある。

●そういったときのために今回は夜を徹して、大型トラクターJD2040への照明デバイスの装着を試みた。

●ブリティッシュトラクターを多く所有するジャグロンズの中にあって、この機体は唯一ドイツ製のヴィンテージものだ。

●古いが、馬79頭分の力を発揮してくれる力持ち。冬の北風からドライバーを守ってくれるこの丸みのあるキャビンが私のお気に入り。

●前後とも視界良好!これで日没後も農業をエンジョイしてしまいそうだ。

●「観る」ことで見えてくる真実がある。混ぜると「ごみ」だが、分けると「お宝」

●農園内の環境整備。混ざっている状態だとごみとして処分する対象になってしまうが、分別すれば、価値が明確になる。

●今回は老朽化して解体したハウスの鉄の部材を整理した。

●分別後、わかりやすい場所に配置換えされ「見える化」処理されたものは農場に残ることに。

●そして、それ以外のものは、リサイクルの道へ。鉄くず屋さん経由でまた次の人生を歩んでもらおう。

●さて、「分別」という言葉は、意味深だ。分類して別れると分解することもできる。

●自然科学は分類に始まり分類に終わる(古澤満コラムより)。ジャグロンズが取り組む科学的農業の実践においても始まりとしての「分類」は重要だ。そして、「分類」の後、それらから一定の距離を置いたとき新しいものが見えてくる。

●この一定の距離を置く「別れ」という状態に身を置くことは、人生においても生産的な一面を持っているのだと思う。

●そんなこんなで、私自身、分別のある人間になるために日々の精進を重ねているところである。

●最近農場に現れる動物がいる。ネコだ。

●非常に美しい外観の青い目をしたネコで、左耳にちょっと傷がある。オスだろうか?

●長いしっぽをくるりと反時計回りに巻いて正座する礼儀正しい佇まいは、育ちのよさを感じる。

●ネコというよりイヌっぽいとすら感じる。大型犬の落ち着きを身にまとっているのだ。

●あまりにも感心なので、声をかけてみることにした。

●「シロ!」と声をかけるとまんざらでもない様子。彼にはシロと命名した。

●動物学的には「イエネコ」だが、ヤマネコにも似ているので「ヤマネコのシロ」と名づけよう。

●クロネコのヤマトというのがあるが、ヤマネコのシロだ!!

●彼は、どこからかやってきて、日中は広い農園内を巡回警備に当たっている。

●そして夕方には時折私の前にちょこんと座って挨拶をして、またどこかへ消えてゆく。

●なんかいいことが有りそうな気がする。そんな気がする今日この頃である。

●三重県津市にある、ファーム*ジャグロンズ「安濃津農園」。ここで10月8日から13日までの一週間、秋田県からのインターン研修生を受け入れた。

●研修生は、北林英天君、秋田県立大曲農業高校在学の2年生だ。

●今回は、サトイモの収穫、ほうれん草の播種、底面給水作業等の育苗管理、電動型半自動移植機「センジュキャノン」を用いた植え付け作業等が研修の主な内容。

●ジャグロンズの作業はトラクターなどのエンジン駆動のデバイスを多用する。そこは、ばっちりデジカメに収めてもらった。文部省のシステムを活用してのインターンシップ研修制度なので帰ったら今回の体験をみんなの前で発表することになっているのだそうだ。

●サバイバル的研修要素が強いジャグロンズでの「ブートキャンプ」。最終日は、出張先の九州福岡から頂いた、高級焼肉セットでお別れパーティー。

●全く新しい環境での生活体験を今後の人生に活かしてほしい。

●次世代を担う若者たちと時間を共有することは、私自身にとっても非常に有意義で生きがいにつながるイベントでもある。

●大変すばらしい時間をありがとうございました。