◆本来、香川県で開発されたレタス用の移植機であった電動式半自動多条移植機「ちどりさん」。
◆私が、農研機構 近畿中国四国農業研究センター(現 西日本農業研究センター)時代に、ほうれん草用の移植機にアレンジした(「おしどりさん」)のをきっかけに。さらに多条化に成功、ジャグロンズ仕様の機体を「センジュキャノン」と命名。全国十数件の先進農業生産者向けにオーダーメイド生産事業も手がけてきたジャグロンズの大黒柱的農業技術の一つである。現在秋田の「兎農園」では、エダマメ専用機並列2条植え仕様が活躍中だ。
◆三重「安濃津農園」のほうれん草生産、秋田「兎農園」のエダマメ生産。ファーム*ジャグロンズのいずれの生産場面でも重要な役割を果たしているこの「センジュキャノン」。
◆本機を用いたセル成型苗移植栽培技術の活用により、ほうれん草とエダマメのヘクタール規模での移植栽培生産が実現した。これはジャグロンズが世界に先駆けて取り組んだ。世界に誇れる農業技術の一つである。
◆バッテリー駆動で3時間は余裕で動く。セル成型苗の定植に対応した移植機だ。
◆3台をフル稼働させることで、10a約6500株の苗を1時間程度で植えることが可能。
◆従来、中腰で行わなければならなかった野菜の苗の植え付け作業、これを立ったまま快適に行うことを可能にした功績は大きい。
◆日々の本機活用データを活かして、移植機の仕様は年々アップデートされる。現在も更なる進化を続けている。
☆☆本技術の科学的バックボーンについては下記の2件の論文を参考にされたし。(ジャグロンズ藤原が研究所時代に取り組んだ成果の1部である)☆☆
1.ホウレンソウセル成型苗を利用した移植栽培への電動型半自動多条移植機導入による労働負担軽減効果(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfwr1966/41/1/41_1_12/_pdf/-char/ja)
2.電動型半自動多条移植機 を利用 したホウレンソウ セル成型苗移植栽培技術確立のための2,3の栽培的知見(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfwr1966/41/1/41_1_21/_pdf)