◆高畝マルチ栽培では、完璧に100%の出来栄えで作業できたとしても、そのままでは、マルチがはがれる危険性が高い。マルチが剥げるのは次のような仕組みによる。

①日射により温度上昇したフィルムが伸びる。そして、天面が風によりばたつく。②特に畝に対して直角に吹き付ける風に弱く、秒速10mくらいの風で確実にはがれる。

◆マルチが剥げないようにするには、畝の天面にしっかりと土を乗せることが不可欠である。以前は、この作業をすべて鍬を使って人力で行っていた。栽培面積が3ヘクタールに達した頃。多くのスタッフが手に豆をつくり、負傷した。ある者は休養し、またある者は去っていった。

◆この問題を大きく解決したのが、「マメトラスコッパー」だ。メカニックスタッフの佐々木氏と私藤原が、試行錯誤の末、白ねぎ栽培用の管理機に手を加えて出来上がったものである。

10aの作業時間は約15分(土壌の質により異なる)。全量マルチ+移植栽培のエダマメ栽培では前人未到の10ヘクタール越えを現実のものにするためには欠かせないジャグロンズの「秘密兵器」なのだ。