◆この畑は3年前までは、よく草が刈られ、天然の芝が生い茂る1500坪ほどの広大な広場だった。

◆土地のオーナーである佐々木政敏さんから、この土地の歴史について伺った。

◆美郷町仙南地区に位置するこの農地は、増田町ご出身の佐々木さんのご両親が、農業をするために志願して、松林を開拓した農地に入植したことから始まる。

◆当時は広大な土地にりんごを栽培する果樹園だったという。はじめは経営が成り立っていた果樹園だが、次第に、価格の暴落が恒常的なものとなり、りんご一筋に生産していた人たちは、借金に苦しむことになったという。

◆佐々木さんは、早いうちから、出稼ぎなどの仕事に積極的に取り組み、農業で生じた赤字を穴埋めすることで、農業を存続させてきたという。

◆しかし、全く見通しの立たない、現状を目の前に、佐々木さんは、農業を廃業することを決断する。

◆米といえば秋田。秋田といえば米。稲作以外は農業ではないといわれるほどの時代もあったという。

◆3年前に、口コミで知り合った。ファーム*ジャグロンズ「兎農園」の藤原のエダマメ生産事業に理解を頂きこの土地を託していただいた。

◆この圃場も、大きな石が「発掘」されるが、この地域での「展示圃場効果」は抜群で、その後隣接する「後藤りんご農園跡地」のほか、多くの地域の方から「土地提供の申し出」を頂く契機となった意義のある圃場である。

※こちらは、隣接する後藤リンゴ農園跡地↓