●農場内には私のイチゴ栽培の師匠である京都府舞鶴市の荒木さんの協力のもと自分たちで作った打ち抜き井戸がある。

●地下水位は約4メートル。水温は17度程度で安定している。地元の霊峰、経ヶ峰(819m)からの伏流水というのが、地元の水道屋さんの説である。

●この井戸の水の出が最近細くなった。自作の全自動シャワーの動作にも不具合が出るようになったので、対処することにした。

●井戸水が使えなくなる原因は、3つある。①ポンプが壊れることによるもの。②井戸がかれることによるもの。③井戸の吸い口が詰まることによるもの。以上の3つだ。

●①の場合、水が全くでなくなる。②の場合、蛇口からゲホゲホと空気が出るような症状が見られる。③の場合、はじめは勢いよく出るが、すぐに水が細くなり、ちょろちょろ状態になる。一度蛇口を閉めて、しばらくするとまた勢いよく出てすぐに細くなるという具合だ。

●間違いない、今回の症状は③に当てはまる。

●早速作ったのがこれ。制作費は、千円でおつりがくる。名前はまだない。

●通常は電動式の浅井戸ポンプで水をくみ上げているが、エンジンポンプでも汲み上げられるように作っているので、そこのコック口(青レバー側)にこれを装着、通常開口しているポンプ側の水路につながるもう1つのコック(赤レバーコック)を閉鎖し、代わりにこちらのコックを開け、コンプレッサーからこれを経由して、一気に地下4メートルまで空気を押し込むのだ。

●たとえて言うならば、ストローで吸っていたタピオカ飲料を、一気に吹きつけてブクブクさせるようなもの。タピオカの粒よりも小さい孔のストローで吸い上げた場合、詰まってうまく飲めない。そこで空気を吹き付けてブクブクしてしまおうという作戦だ。(もっともタピオカ飲料は計算された太いストローで飲むのでこのようなことはないだろう)

●やっぱりな!!思ったとおりだった。井戸水の出が見違えるほど勢い良く出るようになった!!この道具「バブリング注入ユニット」とでも命名しようかな。

●2019年9月29日の出来事である。

☆☆ジャグロンズの農場では、常にサバイバルを意識した生活を実践中。万が一の有事の際には、ぜひ尋ねてきてください。水と食料を準備してお待ちしています。大地震には強いと想定されますが、竜巻とミサイルにはめっぽう弱いと思います。☆☆

▲浅井戸用ポンプ。理論的には地下水位8mまで対応できる。

▲右側の丸い部分が打ち抜き井戸。赤レバーが電動ポンプ側。

▼青コック側にこれを装着。

▼コンプレッサーから引っ張ってきたホースを装着して一気に空気を吹き付ける。

♂こんなふうになりました。バッチシです。