☆2018年4月21日7時30分
◆ジャグロンズの「渡り鳥農業」本渡りイベントとして、3台のトラックが三重県津市を出発した。今回の移動ではワンオペで藤原、淡路、佐々木の3人のドライバーが通しで運転する。新潟~山形付近にある桜前線を横切って北へ進む。
◆3人のドライバーが操縦する機体は次のとおり。藤原→マツダボンゴブローニートラック冷蔵車仕様(前ユーザー広島県、イチゴ苗&種芋等を運搬)、淡路→いすゞエルフ1.5t(和歌山から入手した2坪プレハブ冷蔵庫を運搬)。佐々木→日野デュトロ3.5t積載車仕様(ヤンマートラクターAF22&スガノ サブソイラー&ホンダ スーパーカブ)を輸送。
◆トラック3台は、連なるフォーメーションをとりながら、三重から滋賀、滋賀から福井、福井から富山へと順調に北上していた。
◆富山に入ってまもなくのこと、1番手を務める藤原のボンゴの後輪から何か絡みついたような異音を確認。すぐに、次のパーキングエリアにピットイン。2番手を務めるエルフの淡路によると、「タイヤが剥げて煙が見えた」とのこと。
◆実は、出発直前にボンゴのダブルタイヤの再度が切れて破損していることがわかり、亀山でスペアタイヤに替えてもらっていたのだ。スペアタイヤは溝が十分残っているものの相当古く空気圧が十分な分、ひび割れが進んでいたのだ。
◆気温25度以上の真夏日での移動。高速道路の路面も暑い。こうした環境の中で、タイヤのゴム面が夏を持ちはがれ去ってしまったのである。8プライのタイヤもこれではお手上げ、ハザードを点滅させながら、次のインターチェンジである小矢部で高速を降り、他の2台とはお別れをした。早くも1台脱落。先に進んだ2台は、順調に進みその日のうちに秋田県美郷に無事の到着したことを確認した。
◆一方、小矢部で行き着いたタイヤ屋さんで、タイヤを注文。最短で2時間待ちだとという。安全第一なので、待つことにし、タイヤを外す作業を除いてみると、前輪のタイヤ以外はどれも似たり寄ったり。あと500kmは知るには非常に心もとない。タイヤ屋さんに無理なお願いをして4本とも交換してもらうことにした。
◆すべてのタイヤ交換作業が終了したのは4時、当日は、安全運転で新潟まで行くのが精一杯であった。長距離ドライブでは、眠気覚ましに歌を歌うのも効果的である。「サニーサイドゴスペルクラブ」で覚えたゴスペルソングを歌いながら北へ北へと進んでゆく。声はハスキーボイスで腹から歌う。
◆桜前線は山形県遊佐町辺り迄来ていた。途中で国道7号線沿いのいつも気になっていたが入ったことのない古物商のお店があり、思い切って入ってみた。「恵多里、喜多里(えったりきたり)」という名前の店だ。東北弁で「往復する」という意味のこのお店、店主の池田鉄也さんが、人懐っこい対応で迎えてくれた。池田さんは鳥海山の山麓に農場も所有しているのだという。商品は農機具がメインだがフォークリフトやボブキャットもあり、JA11型のスズキジムニーがあった。店主は私にジムニーの鍵を貸してエンジンをかけさせてくれた。調子がいいしミッションも滑らかだ。これはすぐに売れるだろう。店主に缶コーヒーをいただき、店を後にした。
◆秋田~三重の移動で必ずよるのが、遊佐町の国道7号線沿線にあるフラワーというお店。季節の食材を上手に扱ったメニューは外れがない。いつも楽しみに寄らせてもらっている。「モータウンサウンズ」を連想させる店内のファッションもお楽しみのひとつ。ジャグロンズ一押しのお店だ。
☆2018年4月22日16時30分 無事、美郷町に到着。