◆ファーム*ジャグロンズ「安濃津農園」では、早くからライムソワーを導入していたが、ファーム*ジャグロンズ「兎農園」では、栽培面積2ヘクタール時代までは、「背負式の肥料サンパー」を使って肥料を散布していた。
◆この「背負式の肥料サンパー」。家庭菜園規模には便利だが、面積が増えると、これが大変な代物、約20キロの肥料を背負って手で左右に振りながら畑にまく作業が、まさに亀仙人の甲羅だ。重いの重いのって、朝飯前の農作業にこの仕事をしたら、もう足腰がガクガク。その日はもう仕事をしたくなくなる。
◆そこで登場したのがこのフリッカー式肥料散布機。主に「ようりん」や「苦土石灰」を散布するのみ用いる。現在メインで使用しているのがこの小松インターナショナルトラクタ272だ。
◆この機体2気筒ディーゼルエンジンのサウンドは、「かっこいい!」私の一番のお気に入りだ。「トラクターのある生活」を楽しむ。ライフスタイルの象徴ともいえるこの272トラクター。
◆2018年5月13日の朝飯前の90分ワークでは、藤原・淡路の2オペレーション体制で、約1.2ヘクタールの圃場に合計1.2トンの「ようりん」を散布した(ジャグロンズレコード)。20kgの肥料60袋である。あの頃と比べたら隔世の感がある。ジャグロンズの技術も進歩したなあ。
◆参考までに、本設備の投資コストは約10万円だ。ジャグロンズは経費の圧縮にも余念がない。肥料サンパーが1万5千円くらいなので、約7倍程度のコストで、快適なエンジンサウンドと共に、人力では到底到達できない領域に踏み入れることができたのだから、本システムの導入はジャグロンズのイノベーションを語る上で欠かす事のできないアイテムなのである。