◆早朝から夕方までの忙しい毎日の中で、自由な時間が取れるのは、夜。睡眠を削るリスクと隣りあわせではあるが。昨晩2年前にやりかけのままだったことを終わらせた。

◆2015年に鉄くず同然で手に入れた3台のスズキバーディー(ジャンク品)、入手のきっかけは、農業機械を物色するために入ったリサイクル店でブルーのバーディーに特別な感情をもってしまったことに始まる。それは「捨てられた子犬」に出会ったときのそれに似ていた。どうしても、気になり、動かすために他の2台も購入した。総額3万円でおつりがきたのを覚えている。

◆6月の比較的時間がある時期バラバラにしたもののエダマメの収獲期に突入してしまいそのままになってしまった。こうして3台のジャンクバイクから、2台の使えるバイクを生み出そうとして着手したプロジェクトも、頓挫したまま3年目に突入していた。1台はすでに完成していたものの、もう一台のスカイブルーのバーディーがバラバラのまま、もはや組み立て不可能のように思えた。

◆ジャグロンズの技術の中に佐々木式分解技術というのがある。機械をばらしてまた組み立てる技術である。ジャグロンズ佐々木式の分解技術はすばらしい、2年越しの機体も、ねじひとつ失わずに組み立てることが出来た。パーフェクトの出来である。ほぼ5時間を要するオペレーション(ワンオペ)であったが無事昨日の深夜3時に完成。あとはナンバーを取るだけである。

◆秋田では、ホンダ「スーパーカブ」、スズキ「バーディー」、ヤマハ「メイト」などのバイクを総称して「アババイ」という。(30年前にはそう言っていたが今はどうかは不明であるが)。ちなみに、ホンダの「ベンリー」など、仮面ライダーの「ライダーマン」が乗っているようなバイクを、「オドバイ」と呼ぶ(30年前は呼んでいた)。

◆新しく生み出された2台のうちの1台、ブラックアンドグリーンの車体は、社用車として秋田「兎農園」のエダマメ畑の巡回用にスタッフ用として使用されることが決まっている。

◆そして、このスカイブルーのバーディー。私のスーパーカブ(グリーン)、リトルカブ(ベージュ)に次ぐ、3台目の藤原専用車として農道を駆け抜けることになる。「アババイ」の代表格はホンダの「スーパーカブ」であるが、コストパフォーマンスに優れるスズキの「バーディー」は、渡り鳥農業を実践するジャグロンズにぴったりの機体である。


    
◆2017年4月19日晴れ。気持ちいい一日の乗り物はこれに限る。これは私の二輪ビークル2号のリトルカブ(熊本製)。ちなみに1号はスーパーカブ(グリーン)。いずれも軽快で丈夫な私の愛車である。

◆マニアックな世界になるが、私は、動かなくなったカブ系原付を蘇生させて乗るのが趣味のひとつ。この2号機も、動かない機体を購入して「蘇生する楽しみを」味わった一台だ。現在、三重に旧車スーパーカブ3号候補(シルバー)、秋田にはスズキの旧車バーディー2台(これらはばらしたまま。4号、5号候補である)がある。

◆機械は動かなければ運動不足で調子が悪くなる。人間と一緒だ。こんな日にはエンジンを十分に回してやることで、愛車も私の期待に応えてくれるのだ。