◎何じゃこれは~(↑)

◎しおれた株の根元には穴が。。。(↑)これは「アフロ」タイプの益荒男ほうれん草の畝。

◎何か小さい動物の仕業か?株元が丁寧に食べられている(↑)。

◎これは健全なキング・オブ「益荒男ほうれん草」の5☆(ファイブスター)タイプ(↑)

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◆ブルーマンは、読者の味方。美味しいほうれん草を食卓に届けるべく、日夜ほうれん草を収穫している。

☆ブルーマンの特徴: ★外観→手だけ青い、★ハーベスタとしての能力→時速100kg(ジャグロンズS級ライセンス取得)、★その他→風を読む力がある。

◆益荒男ほうれん草のロゼットタイプに属する「アフロ」と「5☆ファイブスター」の収穫をしていた安濃津農園の太田圃場で事件は発覚する。ブルーマンは事件後の現場に出くわした。

◆ほうれん草が、ある株は出荷不可能なまでにしおれている。根元に穴が開いている。根はもうない。消えている。そしてあるものは推定被害時刻12時間前。まだ、ほやほやの状態でやられている。

◆農場探偵の藤原は秘密結社「モグネズ同盟」の仕業と推察する。

☆「モグネズ同盟」とは: ★モグラ→ミミズを求めて土の中に穴を掘り続ける憎めないやつ。★ネズミ→モグラの穴を利用して土の中を自由に移動するかわいい小ネズミ。甘い物好き。野菜も食べる。★モグラ+ネズミ→モグネズ同盟だ。

◆ただし、これはあくまでも藤原の推察であり、仮説に過ぎない。プロの動物写真家に現場を捉えてもらわなければ犯人の正体を事実として認めることは出来ない。数々の世界初映像を撮り続けているNHKの「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のプロカメラマンチームなら現場を押さえることが可能かもしれない。今のところ、あくまでも「モグネズ同盟」は秘密結社。誰も表立ってその存在を指摘するものはいない。

◆ 安濃津農園を運営する我々ジャグロンズに非がないというと嘘になる。ほうれん草を育てている畝の中は土がふかふかでミミズが繁殖しやすい環境になる。だか らモグラがやってくる。益荒男ほうれん草の茎は、普通のほうれん草よりも根元が甘くなりやすい。だから、普通は食べもしないほうれん草の茎を誘惑に負けた 小ネズミが根元から食べてしまうのだ。ジャグロンズもその点では誘惑罪に問われる可能性がある。

◆ヒヨドリに次ぐ、モグラとネズミのような野生動物の出現。私たちはジャグロンズの魅力に惹きつけられてやってくるかわいい動物たちを責める訳にはいかないのかもしれない。

◆穴・・・シリーズ。今回でいよいよ最後。

◆階段を自作した。(↓)固定型。

◆入り口は、1階(右)と地下1階(左)の二つ。引き戸下の無垢板にも色を塗る予定。

☆写真にはないが、地下への入り口に蝶番で開閉できる天開き式のドアを取り付けた。そして地下1階にはLED証明を設置、地下での作業を快適に行えるようにした。

☆ふたをした状態で、地上部気温が0℃の状況で、地下の気温(地下の地面から1mの高さを測定)は5度程度だった。

☆オイルラジエターヒーターを取り付けて加温することで、12度前後で温度を保つことが出来た。そのときの湿度は70%で安定している。今後、サーキュレーターを入れて空気を攪拌する予定。

☆以上、大きい穴掘っちゃいました。終了です。読者の皆さん、ありがとうございました。

◆今年の「益荒男ほうれん草」アフロタイプ。これは台風21号の影響で、晩生生育になった個体。

◆このずっしりとした感触盛り上がり感がすばらしい。私が美しいと感じるほうれん草個体のひとつ。

 

●水曜日は、農園訪問受入日。本日のお客様は、包装パッケージ業界の河村さんと山本さん。

●ファーム*ジャグロンズ(安濃津農園&兎農園)の現状と今後の展望を紹介させていた。また、お二人からは、包装技術の現状と今後の製品についてのご提案を頂いた。

 

●秋田の地方紙「秋田さきがけ新聞」のコラムで「元祖爆笑王」さん(以下、元爆さん)のコラムを読んだ。「質問攻めにホクホク」と題したコラムの内容は次の通り。
●元爆さんの母校、五城目第一中学校に講演に呼ばれたときの体験談。世代のギャップを気にしながら行った公演の後に臨んだ質疑応答に緊張したが、その場で、多くの生徒が自発的に質問してきて嬉しかった。質問をあらかじめ決めていたのですかとの問いに「いいえ」と答えてくれた校長先生の能代工業時代にバスケットボールの一流プレイヤーであったことなどの人となりを紹介したものだった。
●元爆さんは、生徒からの質問が多かった理由として、講演した中学校では、放送業界を志望する生徒が多いことを挙げていた。
●このコラムを読んでハッとした。昨年と今年、大曲農業高校のイベントで、何人かの生産者の一人として農業の魅力を語る機会があった際、元爆さんの講演のように、自発的な質問を受ける機会がなくがっかりした経験が脳裏に浮かんだ。元爆さんの見方を借りると、農業界を志望する生徒が少ないということになる。
●秋田では就職先としての農業分野への人気が極端に低い。と、先日お会いした秋田にある人材紹介会社の社長が言っていたことを思い出す。全国的に見れば、農業への人気はそんなに悪くないと感じていたので、多様性から見た秋田県内の農業活性が低いことが影響しているのかもしれない。
●いや、私たち農業生産に関わるものの責任も大いにあると考える。先輩方に遠慮して、じっとねばり強く言われたことをこつこつこなしてゆく。そんな農業現場に未来はない。自分で考え、そして自分の責任で実践し、失敗し、そしてそこから成功へのヒントを見つけてゆく。そうした行動力、たゆまぬ努力と工夫があって、明るい未来の農業を創ってゆけるのだと思う。
●来月12月は、約一週間の期間で三重県にあるファーム*ジャグロンズ安濃津農園に、秋田から高校2年生のインターン生を受け入れる。生き別れた私の長男と同じ年齢だ。次の世代に何を伝えられるのか。楽しみであり、責任の重さを感じる。
●インターン生の受け入れの際は、「今の自分」という「機関車」に、「過去の経験」という「燃料」を燃やして、「未来」という「目的地」に向かって進んでいる私の生き様の表現形としての仕事現場を肌で感じて、ワクワク感を体験してもらう。先ずは、8つの県を縦走する秋田・三重間のジャグロンズの「渡り」イベントからインターン実習を開始する。日本列島を俯瞰し、研修生自身の今と将来を考えるいい機会になれば幸いである。

三重県津市安濃町にあるファーム*ジャグロンズ安濃津農園
今季もほうれん草生産事業開始だ。

◎まだ誰も成功していない全量移植栽培でha規模のホウレンソウを作ってビジネスを成立させる。これが、研究者から生産者になりたての私の目標だった。それがいかに「絵に書いた餅」であったことか。気づいたときには「後の祭り」。失敗、失敗、また失敗の連続であった。しかしそれが今となっては、「バカ」が功を奏した形で、「絵に書いた餅」ももうすぐ食べられそうになってきた。良くやってこれたなと思う。私は運がいい。

◎失敗の連続でくじけそうになりながら、多くの人に励まされて何度も立ち上がり今年は十年目。かつてないほどのホウレンソウの出来栄えに満足している。出荷量は前年比33%アップの20t。そして私と同等以上の農作業パフォーマーの弟子の成長もあいまって、いよいよ2年後にはホウレンソウ生産事業の集大成。人材育成を成功させる。

★これは↓2日前の写真ですが、私の背後に見えるホウレンソウはもう全量収穫してしまってありません。生産地は三重県津市ですが、販売先は神出鬼没。赤字でJagronsと書かれたマークの入ったホウレンソウを見たら、それはファーム*ジャグロンズ「安濃津農園」で私たちが作ったホウレンソウです。きっと、あなたの近くにもあるかもしれません。いや、近い将来きっとあなたのそばにもあると思います。これからをご期待ください。