◆みなさんおはようございます。元「転勤族」。現在、「渡り鳥族」(ワンゲル・トライブ)に属するジャグロンズのアグロノミスト藤原隆広です。
◆今年の冬、東北秋田では、まれにみる大雪に見舞われましたが。先日、東京では例年より早く桜の開花が観測されたとのニュースが流れました。春は思いのほか早く近づいてきているようです。
◆さて、そろそろ春の異動の辞令が出る時期になりました。昨日、津市安濃町の学校給食を担当されている東観中学校の松田泉先生を尋ねたところ、4月から担当者が変わりますのでよろしくとのこと。先生は異動になる予定なのだそうです。
◆これまで、津市安濃町の歴代の学校給食※担当の先生には、地元産の益荒男ほうれん草の学校給食への活用から始まり、いろんなチャレンジングな試みをしていただきました。(※津市安濃町内の全ての幼稚園、小学校、中学校の給食)
◆今回は、松田先生の安濃町の給食運営に対する2つの大きな挑戦の足跡を紹介させていただきます。一つは、サトイモ「サカエ1950」の親芋である「蛙芋」の活用です。
◆以前、三重大学の生協で活用していただいた実績はありましたが、安濃地域全域の給食で本格的に活用していただいたのは、松田先生の「英断」によるものでした。その後、「蛙芋」は、レストラン等のプロの業務用素材としても広く活用していただくことになりました。
◆もう一つは、給食の食材の納品開始当初は無理といわれた、ロゼットタイプの益荒男ほうれん草であるファイブスター(以下、5★と表記します)の学校給食への活用です。
◆数あるジャグロンズの益荒男ほうれん草の中でも、独特の容姿とその品質的ポテンシャルに無限の可能性を秘めている5★は、東京・名古屋・大阪のプロの料理人の皆さんに絶大な評価をいただいております。
◆松田先生は、この5★を日本で初めて、いや世界で初めて学校給食の場に導入したことになります。先生の英断と行動力に感謝の意と敬意を表して、お別れの言葉とさせていただきます。松田先生ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りいたします。

2021年3月23日 Jagrons 藤原隆広

 

◆2020年11月18日。津市安濃町地区の学校給食(中学校、小学校、幼稚園)への納品。10月下旬、11月上旬に引き続き、今季3回目の納品だ。
◆昨シーズンから受注していた学校給食へのほうれん草の納品、秋のほうれん草づくりは、台風の被害を想定し、リスクヘッジを取って、秋田の畑で生産した。が、、こんな時に限って、三重の農場には台風が来なかった、、、、
◆皆さん美味しく食べてくれたかな?

★本日、朝一番で、津市安濃町内(東観中学校、村主小学校・幼稚園、草生小学校、明合小学校・幼稚園)の学校給食への納品のため小中学校及び幼稚園をはしご配達させて頂きました。

★従来は効率重視の学校給食の現場にあって、管理栄養士の松田先生を始めとする関係者の皆さんのチャレンジングな取り組みにより、前年度は、三重県のみならず名古屋や東京のプレミアレストランで人気沸騰中のファイブスタータイプのほうれん草を活用して頂きました。これは、かなりチャレンジングな取り組みです。

★食育にかける教育現場での取り組みに脱帽するとともに、生産者としての立場から、できる限りの協力をさせて頂きました。少しでもお役に立てたなら幸いです。

★本日のほうれん草(学校給食の納品名は「安濃津ほうれん草」)はブラックタイプ。皆さん、美味しく食べてもらえたかな?

●一般公共機関への物資の納品には、「一般競争入札」と「随意契約」という2つのシステムがある。

●もうかなり前のことである。7~8年くらいなるだろうか。当時、安濃町(津市と併合前)の学校給食の管理栄養士の先生から、問い合わせを頂いた。学校給食での「食育」に協力していただきたいというものであった。

●「ほうれん草」+「情報」=「益荒男ほうれん草」のコンセプトを掲げてほうれん草作りに邁進していた私たちにとって願ってもないチャンス。「自分たちが作ったおいしい野菜を地域の皆さんに届けたい。」そんな思いがかなった瞬間であった。

●早速、学校給食用のニーズと利用現場での現状を教えていただき、学校給食用のブランド「安濃津ほうれん草」として出荷することになった。これまで、歴代の管理栄養士の先生方との協働で地域の子供たちに地元で取れた野菜を納品させていただいている。http://www.jagrons.com/archives/2014/03/post_1148.html

●こうしたご縁から、平成の大合併以降新しく発足した、津市全域の中学校給食を担う「津市学校給食センター」という機関に納品するチャンスを頂いた。農業の会社ではあるが、会社法人化していたジャグロンズにも入札業者登録が可能なことが分かり、エントリーしたところ審査に合格。無事入札業者としての資格を得ることができた。

●これまでは、八百屋さんや専門の納品業者さんの領域なので、そこを荒らす気など毛頭ない。ただ、「自分たちの作った新鮮でおいしい地場農産物」ができるだけ安く地域の子供たちに提供できればとの思いで、旬の時期だけ、地元産のとれたて新鮮なほうれん草やサトイモなどを提供させていただいているのだ。

●12月12日は、津市全域の中学校給食に使っていただく「安濃津ほうれん草」を「津市学校給食センター」に納品した。総量約170kg。ボリュームがあるので1.5トンのトラックを用いて要員2人での大掛かりな納品となった。このように少しだけ世の中のお役に立てるのはほうれん草専門農園としてやってきたことが功を奏しているように思う。まさに「ほうれん草屋冥利に尽きる」のだ。

●12月はストレート系のほうれん草に自信があったのでジャグロンズが落札したが、1月のジャグロンズのほうれん草は「ファイブスター5☆」や「アフロ」それに、「ゴールデンスター」というゴールデンタイプのロゼット型を中心に出荷する予定なので、入札は控えさせていただき、安濃町の随意契約案件のみ出荷する。

●学校給食の専門業者さん!!1月の学校給食センターの方は、よろしくお願いします!!

☆↓納品日前日のほうれん草。農場直送ものと業者さんからの納品物の違いは、ほうれん草に水をかけるか否か。ジャグロンズのほうれん草は、上から水をかけることをしない。その代わり乾燥しないようにポリ袋に入れて口を閉める。

☆↓納品場所の津市学校給食センターに到着。7時30分だ。

◆今日は、津市安濃町の学校給食へのほうれん草の納品日。今季2度目の納品日である。(前回はサトイモ サカエ1950(親芋)を納品)

◆津市安濃町は、安濃地区、村主地区、明合地区、草生地区の4つの地区からなっている。

◆早朝の30分間で、中学校、小学校、幼稚園あわせて9件分(配達場所は5箇所)の納品を済ませなければならない。

◆納品したほうれん草は昨日の夕方に収穫したぴちぴちのほうれん草。

◆ジャグロンズの給食用のほうれん草のブランドは、「安濃津ほうれん草」。

◆管理栄養士の先生が学校給食という教育の場で私たちのほうれん草を活用してくださることは、生産者冥利に尽きる。