自発的に、研ぎ澄まされてゆくマニアックの世界、その入り口は、ほんの些細なきっかけから始まることが多い。マニアックな世界は、人生のひとときに潤いをもたらす。

0.藤原隆広7つの顔

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。」山本五十六の言葉である。この考え、農作業のテクニックをインストラクターとして研修生に伝授する際に大いに役立つ。そうしてまずは手に職をつけて、自信をつけて、そうして自ら考える癖をつけ、考えを実行に移し、それを省みてさらに、次に挑戦する。そうして、研修生には経済的に独り立ちできるプレイヤーに育って欲しい。

◆2月22日、秋田県立大曲農業高校で行われたイベントで、話題提供とパネリストを務めさせていただいた。

◆イベントの中で、日本の農家の65%が65歳以上、そして20代の生産者は100人に1人、なんと1%しかいないということであった。

◆この事実に悲壮感を感じるところがあるが、これは、見方を変えれば大変なチャンス。これまでの先達がなかなか魅力的な結果を残せなかっただけなのだから、新しいことにどんどんチャレンジすればいい。

◆若い時ほど挑戦は人生の肥やしになる。そんな思いを若い人たちにに知って欲しいと壇上から声をあげた一日であった。

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「あれもしたい、これもしたい、それもしたい、もっともっとしたい」(1993、ブルーハーツ「夢」より)私が農業生産に取り組んでいるのは、私が好奇心のかたまりだからである。しかし、ビジネスには、「分散」が大敵である。意識的に、できることと優先してすべきことを判断して、時には選択と集中に取り組まなければならない。将来は、オールラウンダーを目指すにしても、ある時期は一つのことに焦点を絞って集中的にしかも徹底的に物事を極めることが大切である。

◆私の現在のビジネスの中心。それは野菜の生産・販売。ベンチャービジネスなので、右肩上がりは必須である。

◆直近の実績は「エダマメ」ビジネスでは順調な成績を残しているが、ここ数年の「ホウレンソウ」ビジネスでは、踊り場的状況で停滞していた。

◆試行錯誤の甲斐あって、今季は、若い人材も成長し、前年比150%以上の成果が確実となった。やっと霧の中を抜けた感じである。

◆ビジネスに油断は大敵。販売先のポートフォリオの改善が、次に直面する大きな経営的課題である。

IoTなどの業界情報を提供している「電経新聞」。ご縁あって10連載で原稿を書かせていただいている。今月で9回目となるが自分の頭の中を整理する良い機会にもなった。やはり私の頭の中の多くの割合は、篤農化してしまった私の孤独な生産者の現状から、プレイヤーとしての生産者を育成し、名実ともに「日本の農業技術者集団」を作り上げることに関心が集中しているようだ。

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今日は、日本大学生物資源学部に来ている。ここは、私が平成2年から6年までの間在籍していた大学。藤沢キャンパスは、すばらしい環境で国家公務員試験Ⅰ種試験合格の学力を付けることができた。また、サークル活動など、将来の経営者に憧れて多くのことに挑戦できた私の古き良き時代の象徴の場所である。今回は、園芸学会に参加し情報収集と懐かしきかつての仲間たちと親交を深めようとおもう。

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