●東北地方に伝わる幻の食材、サクラマス。渓流に住むイワナや山女(ヤマメ)。ヤマメの中でも、一度海へ降りていって生まれた川に帰ってくるもの(降海型)をサツキマスという。同じDNAなのに、河川残留型のヤマメとサクラマスではまったく形や大きさや外見が異なる(ヤマメは幼魚のままの姿、サクラマスはサケのように大きく立派な姿)。どうやら海という環境が大きく影響しているようだ。

●今日から約一週間、三重県津市にあるファーム*ジャグロンズ安濃津農園で、ジャグロンズ初の公式インターン生を受け入れることになった。文部省のインターンシップ制度を活用しての秋田県立大曲農業高校からのインターン生だ。名前は、田口世人君。高校二年生で生徒会長を務める若者であり、今はなき私の母校、六郷東根小学校の後輩でもある。

●インターン生には、私たちジャグロンズのユニークな農業実践システムの体験を通して、日本農業の未来への可能性を感じ取ってもらえたらと考えている。今回の受け入れイベントが、ヤマメにとっての海の環境のような役割を果たせたならば私は最高に幸せである。